岡谷市議会 > 1990-03-06 >
03月06日-03号

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  1. 岡谷市議会 1990-03-06
    03月06日-03号


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    平成 2年  3月 定例会(第1回)     平成2年第1回岡谷市議会定例会会議録(第3号)                          平成2年3月6日(火曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問          ------------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問        24番   山田一久君        20番   宮崎福二君        26番   片倉万吉君        19番   林 公敏君        16番   増沢千明君          ------------------●出席議員(26名)         1番   片倉久三君         3番   今井密子君         4番   大沢章則君         5番   今井友吉君         6番   柴  守君         7番   清水隨豊君         8番   田中親雄君         9番   三井正二君        10番   林 光一君        11番   田中正人君        12番   手塚邦明君        13番   花岡三郎君        14番   浜 常治君        15番   原  宏君        16番   増沢千明君        17番   林  稔君        18番   山田拓男君        19番   林 公敏君        20番   宮崎福二君        21番   宮坂清海君        22番   宮沢健治君        23番   山崎芳朗君        24番   山田一久君        26番   片倉万吉君        27番   小沢竜美君        28番   羽吹義雄君          ------------------●欠席議員(1名)        25番   山田五郎君          ------------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者        市長        林 泰章君        助役        小口利行君        収入役       林 正茂君        教育長       八幡栄一君        企画部長      小松幸雄君        総務部長      武井康純君        民生部長      手塚文武君        福祉部長        兼福祉事務所長   武井政次郎君        経済部長      鮎沢茂登君        建設部長      新居 靖君        都市開発部長    横内啓吉君        水道部長      斉藤文夫君        消防長       林 忠男君        監査委員      小口公男君        教育次長      清水 忠君        岡谷病院長     草間昌三君        岡谷病院事務長   中原寛毅君        塩嶺病院長     奈良田光男君        塩嶺病院事務長   長沼金作君        企画課長      笠原直行君        秘書課長      小林 進君        庶務課長      折井弘育君        財政課長      藤森武男君        選挙管理委員会        公平委員会     鳴沢偉次君        事務局長        監査委員        事務局長      中村高康君         ------------------●議会事務局職員出席者        局長        青島一郎        次長        増沢政幸        庶務主幹      百瀬勝人        議事主幹      鮎沢史明        主任        小口明彦         午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         ------------------ △各委員会委員就任あいさつ ○議長(片倉久三君) この際、2月27日選任同意されました岡谷市固定資産評価審査委員会委員の笠原清成君、岡谷市教育委員会委員の高橋 浩君、岡谷市等公平委員会委員の石井 巌君の3名に順次登壇してごあいさつをお願いいたしたいと思います。 まず、岡谷市固定資産評価審査委員会委員の笠原清成君、ごあいさつをお願いします。         〔岡谷市固定資産評価審査委員会委員 笠原清成君 登壇〕 ◎岡谷市固定資産評価審査委員会委員(笠原清成君) おはようございます。一言ごあいさつ申し上げます。 このたび、岡谷市固定資産評価審査委員の選任に御同意をいただきました笠原清成でございます。もとより浅学非才、微力でございますけれども、土地税制の見直し等の叫ばれております折から責務の重大性を自覚をし、固定資産評価審査の責務を全うするよう最善の努力をいたす所存でございます。何とぞ関係各位には御指導と御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、簡単でございますけれども、ごあいさつをさせていただきました。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(片倉久三君) 次に、岡谷市教育委員会委員の高橋 浩君、ごあいさつをお願いします。         〔岡谷市教育委員会委員 高橋浩君 登壇〕 ◎岡谷市教育委員会委員(高橋浩君) 皆さんこんにちは。 このたび、岡谷市教育委員会委員選出に当たりまして、皆様の御同意をちょうだいいたしました高橋 浩でございます。私、過去におきまして教育畑を歩んだ経験がございませんので、時折戸惑いを感ずることもございますが、明るい岡谷市のまちづくりと、そして理性豊かな岡谷市民の育成のために微力ながら尽くしたいと思っております。どうぞ、高い席からではございますが、御支援、御鞭撻のほどひとえにお願いをいたしまして、ごあいさつとかえさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。(拍手) ○議長(片倉久三君) 次に、岡谷市等公平委員会委員の石井 巌君、ごあいさつをお願いします。         〔岡谷市等公平委員会委員 石井巌君 登壇〕 ◎岡谷市等公平委員会委員(石井巌君) 皆さん、おはようございます。 2月27日の定例市議会において、岡谷市等公平委員会委員の選任に御同意をいただきました石井 巌でございます。公平委員会の委員としての重責にかんがみ、浅学非才、微力ではございますが、専心努力して御期待にこたえたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。(拍手)         ------------------ △日程第1 一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1、これより一般質問を行います。 質問並び答弁はできるだけ簡明にされ、議事進行に御協力をお願いします。 それでは、順次質問を許します。 山田一久君の質問を許します。 山田一久君。         〔24番 山田一久君 登壇〕(拍手) ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 トップバッターを承りまして、通告順に従いまして一般質問を行います。 大きい1番の工業振興上の諸問題についてお尋ねをいたします。 1)の転出企業の状況について。シルクの町岡谷から、戦後、疎開企業を核として精密工業に変化し、やがて高度成長期を迎え基幹産業としての地位を確立をいたしました。中小下請企業を基盤とする体質を持ちながら、さらに電子、電機の工業もあわせ産業構造も変化する中で、労働力不足の声は既に昭和47年ころより上がり、市外への転出企業が出初め、次第にその数を増してまいりました。現在、残留する一部の大企業以外、中堅企業の転出が続き、市内から市外へ通勤する勤労者が多くなってまいりました。この現象がさらに進み、建設関係企業の流出が起これば岡谷市は大きなダメージを受けることになります。ここで、市内企業の転出の状況はどうなのか、お伺いをいたします。 2)、次に工業用地についてお尋ねをいたします。日本の経済は高度成長の時代から安定成長の時代へと移行し、高付加価値産業へのシフトが求められ、特に中小企業を取り巻く環境構造は大きな変化を生じ、中小企業の多い岡谷市もまた例外ではありません。多様なニーズの変化は必然的に構造、機構の改善、事業の転換など設備投資が必要となり、工場用地の不足は市内企業にとって深刻な問題となり、人口密度の高く用地の少ない岡谷市は特に企業にとっては、土地、建物にかかわる資金調達には厳しいものがあります。もはや一企業の努力によって工場用地の取得等は用地、価格の両面において極めて困難になってまいりました。幸い平成2年度の予算の中で工場用地調査委託料が計上されております。一応の前進と思われますが、行政といたしまして工業用地確保の取り組みについてお尋ねをいたします。 次に3)、技術振興対策についてお尋ねをいたします。岡谷市の工業上の大きな特徴として、市内にたくさんの資材--マテリアル、機械や工具--マシーン及びトゥールを取り扱い、販売する商社や営業所等が存在をすることであります。お客のどのような注文に対しても直ちに対応できるシステムを構成しており、まさに総合工業の集積地といっても過言ではなく、県内のどの地区にも見られない京浜工業地帯に匹敵するすぐれた工業地帯としての特性を持っております。この恵まれたベースのもとに育った機械関連企業の多くは、他の地区に見られないほどたくさんのNC、MC等を駆使いたしまして自分の会社のノウハウを逆に大企業に提供するところも多く、高度の技術レベルは全国的にも高く評価されております。言うならば、特殊な工業像を形成しておるわけであります。もし、これらの商社や営業所が他へ流出するような事態が発生すれば、市内企業にとってまさに重大な局面の到来を覚悟しなければなりません。そのようなことが起こらないような対応が必要ではないでしょうか。 このように、それぞれ高度の技術を保有する企業であっても、今後の国際的な要因を含めた経済社会の情勢変化による新しい流れの中で企業を発展させるためには、独自の高度化が必要であり、そのためには1番として技術開発・設備投資を軸とした高度化、2つ目に労働力の確保、3つ目に国際競争力に打ち勝つための無人化・自動化、以上3つの条件を満足することが基本的に重要な課題ではないでしょうか。 しかし、岡谷市が第2次産業を将来にわたって本当に生かし、強い高度産業にするための施策として企業合同の道があります。それぞれの小さな企業が集まり、その目的達成のための事業の集中、統合です。これから歩む、特に小企業の厳しい道に対する対抗手段と言われておりますが、言うは易く行いは難しの言葉どおり大変な事業でもあります。このため、企業みずからの努力はもちろん、行政の指導、協力なしには実現は困難であり、公的近代化資金の適用も欠かせない条件でしょう。 ここでお聞きしたいことがあります。それは、今回提出されました予算の中で、商工関係職員が減員になっていることであります。工業振興の充実を思えば問題ではないでしょうか。この辺の事情はどうなっているのか、お伺いをいたしたいと思います。 次に、市内企業発展のために欠かせない条件としては、人材(面)の養成でしょう。特に不足する情報技術者とハード、ソフト、両面のエンジニアの養成が急務であり、専修学校など実践に強い人材養成機関の設置が強く望まれております。また、市民の中の声として、岡谷市の経済は何によって立っているのか。もちろん第3次産業も必要でありましょう。しかし、大資本を導入し、その蚕食を受けるような開発は問題ではないか。真に住民の生きる道は第2次産業であり、それなくしては岡谷市の発展は考えられず、また岡谷市の長く歩んできた歴史の中でも如実に物語っているという意見が意外に多いのも事実であります。 以上、提言を含め、技術振興対策をお伺いをいたします。 次に、4)の市の工業技術振興資金についてお尋ねをいたします。 今回の予算の中にも基金積立てが計上されております。将来、この資金はどのように活用されるのか、お伺いをいたします。 次に、大きい2番、防災についてお尋ねをいたします。 1)として非常時の通報の問題であります。ことしの1月、東堀区内に火災が発生いたしました。そのとき、県外から用事を終わって岡谷インターに着いた下諏訪町の方がおられました。東堀方面の火災を確認をした。その方はインターを出て20号線を下り、下諏訪町の自宅を目指し現場付近を通過したところ、ポンプ車の姿は1台もなく、現場前の国道はふだんのように車が流れていたそうであります。インターから現場まで火災の時刻に私が実際に走行してみたところ、6分から6分30秒をマークいたしました。一体、このときの火災の通報はどうなっていたのか、状況をお尋ねしたいと思います。 2)、工場火災についてお尋ねをいたします。工場火災の現場を見るにつけ、そのすさまじさ、恐ろしさは、特に現場付近の住宅の皆様の心配、言語に絶するものがあります。現在市内には 1,000を超える大小の工場が、住宅と混在した中で生活を営んでおります。一たん工場火災が発生したとき、消火の方法を誤れば大惨事となる可能性を持っております。この点、消防関係者の果たす役割と責任、極めて大きいものがあります。近年、工場の扱う薬品類もその種類が多くなり、火災時にこれらによる毒性も従来と比較になりません。工場に対する点検や指導の状況と、万一、火災発生時の化学消防についてお尋ねをいたします。 大きい3番、市民スケート場について、最近、地球が温暖化の影響か、スケート場が凍結をせず本来の役目を果たさないことが多いように思われます。以下、次の諸点についてお尋ねをいたします。 1)として、市内3カ所にある市民スケート場はこの5年間で実際に使用できた日数はどのくらいでしょうか。 2)として、極めて少ない使用日数と思われるが、多額の費用と多くの労力でつくられるスケート場を今後とも現状のままで運営をしていくのか、あるいは他の効果的な方法を研究されておられるのか、お伺いをいたします。 3)として、現在計画されている県営または市営のスケート場があるわけですが、これらが実現された場合は一体、市民スケート場はどうなるのか、お尋ねをしたいと思います。 大きい4番、教育問題についてお尋ねをいたします。 1)として、前の議会においても問題となった市内3カ所にあるカラオケボックスについて、その後の状況はどうなのか、お尋ねをいたしたいと思います。 2)、最近、校外における問題行動について、特にその傾向を主体にしてお尋ねをいたしたいと思います。 3)、偏差値についてお尋ねをいたします。最近「偏差値君よさようなら」という意見を発表されておられる方があります。これは日本の教育が学校中心体系であり、これを生涯学習体系への移行を含め教育が偏差値に偏っていることを意味し、これからの脱出を端的に表現したことばと思われますが、教育長さんの御意見をお伺いいたします。 次に、大きい5番、バイパスについてお伺いをいたします。 正式ルートが発表され、事業化に向けてスタートが切られました。このルート、 3.4㎞は全線にわたって歴史の宝庫であり、扇平、上の原、梨久保などの大遺跡がルートに対して線状に展開をしております。縄文時代を中心とする他には見られない大規模な遺跡が20余りあり、そして点々と分布する古墳は10以上あり、諏訪盆地の中でも有数な古墳群を形成し、諏訪の湖北古墳群中の中核をなしております。この間をぬって走る20号バイパスはまさに歴史ロードであり、ロマンの道でもあります。それゆえに、貴重な人類の遺産を十分生かした開発が望まれるわけであります。 ルートの中で、中屋地区のアクセス道路付近から山の手一帯にかけ、歴史を語る道路としての施設や公園等の設置を望む地元の声があります。中村地区ではバイパスの大半はトンネル通過となるものの、縄文の歴史を語る梨久保遺跡は史跡公園としての熱い期待が高まっており、バイパスにタッチする街路の構築に期待がかけられております。横川地区の扇平、上の原の遺跡、古墳群、出早雄小萩神社を軸とする県立公園、秋の紅葉と。さらには今井地区の10に及ぶ遺跡と古墳、塩嶺を控えた古木、森林地帯を走るのはまさに夢の3㎞と言うべきでしょう。文化遺産に包まれた歴史の道を、さらに地元要望の強い産業基盤の構築、それとの整合性等を考えながらどのように開発整備されるのか、基本的な構想があればお伺いいたしたいと思います。 大きい6番、市内にある公衆トイレについてお尋ねをいたします。 市内のトイレは商工、民生の管理下にあるわけでありますが、どのような管理、運営をされているのか、お尋ねをいたします。また、岡谷駅のトイレが余りにもひどい使用状況であり、利用者の不評を買っております。もとより駅管理のトイレでもあり、市の管理外のことでしょうが、何といっても岡谷市の玄関口に当たり、市を代表する一面もあります。何とかならないものでしょうか。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の質問に対する答弁を逐次求めます。 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) それでは、1番目に御質問いただきました工業振興にかかわる御質問の中で、1点、2点につきまして私からお答えをさせていただきます。 まず、転出企業の状況でございますけれども、昭和40年代後半から50年代前半につきましては、市内でも約 150企業が新規に立地をいたしているわけですけれども、その当時の10年間に一部移転というような形で20社ぐらいが転出をいたしておりますし、全面移転は4社というふうに私どもは把握をいたしております。 また、昭和62年以降の実態でございますけれども、全面移転は3社というふうにつかんでおります。本社機能、開発あるいは技術の拠点工場は市内に置きながら、生産工場の一部を他市町村に立地するケースも聞いてはおりますけれども、数としては把握をしておりませんので、御了解をいただきたいと思います。 それから、2番目に工業用地の関係でございますけれども、工場用地の確保につきましては、御承知のような市内の土地事情でございまして、大変困難であります。市としてはミニ工業団地の確保、あるいは岡谷市工場用地取得推進事業要綱に基づく登録企業につきまして、宅建協会岡谷支部へのあっせんだとか、独自の市のあっせん、そんなことを取り組んでおります。その1つといたしまして、長地の御所地域につきましては、岡谷市土地開発公社に委託をいたしまして現在、買収、造成の準備をしておりまして、今秋の分譲を目指しております。それから平成2年度におきましては、お話しありましたように、調査費を計上いたしまして新たな適地確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、民間におきましても開発の一部が行われておりまして、そちらの方にも応援を求めて、何とかして1社でも多く立地ができるようにということで努力をいたしておりますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、6番目のトイレの関係でございますけれども、経済部といいますか、商工観光課で管理をしている実態につきまして答弁をさせていただきます。 一応、都市公園が15公園と、県からの管理委託を受けた釜口水門河川公園の16公園につきまして、トイレが35カ所あるわけでございまして、トイレの清掃につきましてはそれぞれの使用実態を見ながら努力をいたしているわけでございます。釜口水門河川公園につきましては、思い切った立派なトイレをつくったわけでございますけれども、毎日1回は清掃するなど、使用の実態に合わせて努力をいたしているところでございます。 また、御指摘の岡谷駅のトイレでございますけれども、従前からもお願いをしておりまして、約1年前ぐらいですけれども、一応便器を全部取りかえるとか、内装も全部塗装をやり直すとか、そんな努力はいたしているわけでございます。特に現在も朝3時半ごろ、使用者のいない時期を見計らって、1日に1回は清掃しているようでございますけれども、特に女性のトイレ等については議員さんの御指摘のような実態がございまして、さらに努力をするように私どもからもお願いをしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、1番の技術振興対策にあわせて職員の減員問題と、それから岡谷市の技術振興基金の今後の使途等について、私の方からお答えを申し上げます。 山田議員さんが言われたこれからの工業、国際競争の中に立ち向かって無人化に対する対応だとか、雇用の問題だとか、いろいろなことを御指摘されての質問になっておるわけですが、今日の工業界の技術水準は、それはつい数年前まではそういう考え方が基本だったでしょうが、それは少種多量生産の時代の物の考え方ですね。今の工業は逆に、多種少量生産を基本にして高度技術を開発、またその技術を商品にしていく時代になってきていますから、無人化の動きよりはむしろ装置産業をベースにする新しい産業体系再構築のために、各企業は大変なしのぎを削っているわけです。 それは1社の持つ技術の特異性であるとか、それから開発能力のアベレージをどれだけ高めていくかとか、いろいろの議論は各企業の対応として検討されていますが、岡谷市経済部が今、真剣に取り組んできておりますのは、御指摘をされますように、市内の99%に近い企業群は中小企業であるということ、とりもなおさず、資本力から見ても人材確保の面からも、これは労働力の確保というよりも企業に必要な技術を習得している人材確保という面からもおのずと限界があるということから、一企業が自社の技術開発という分野を超えて、もっと複合的企業間交流の中から複合技術の開発に向かっていく必要があるという点、それから異種間技術交流の問題もそうでありますけれども、1つの分野の中でその究極を求めての開発をしていくという反面、全く違う分野から、新素材の問題もそうですし加工技術の問題もそうですし、技術の活用という面からも広くその固定概念を超えたところからお互いに協調してその中に生かせる分野を考えていく、そういうことに向けて一定の対応もなされてきているわけです。特に技術が専門化されていくということのみならず、特異加工化の技術に向かっての動きというのは極めて顕著になってきております。精密技術は単なる精密技術ではなくて、超細密技術に向かって大きな進展を見ているのもその証左でありますし、また新しい新素材との兼ね合わせの中から、これからの技術開発は単なる加工技術のうちだけではなくて、素材と加工技術の高度技術複合化の問題に向かってのシステム化の問題も強く叫ばれて今日に至ってきているわけです。それはエレクトロニクス技術の高度化を図るという大きな課題も、1つにはそこをテーマとして明確にされてきたものであった。 岡谷市は前精密工業試験所の大島先生を技術振興担当参事として招いてチームをつくり、また企業訪問も現場でのマン・ツー・マンの指導にできるだけきめ細かに対応をしてきたのも、ひとえにこれからの岡谷市の工業技術をどういう方向に向かって進めなければならないかという、市側から見ればカルテをつくっていくための大事な現在調査研究の一端でありますし、企業から見れば目先、今困っている問題に対してどう進めるかの示唆を受けていくかという点で極めて効果的な対応がなされていると、さように考えております。もとより人材の養成確保、情報の提供、資金の援助等が側面になければならないという点では、きょうまで歴代経済部においては、工業都市岡谷としての生き方に全面的な側面協力はなされてきたと私は思っております。今日の岡谷を支えているのは第2次産業であるということはもう言をまたないことでありまして、第2次産業を基本とする岡谷の都市の産業構造を今後も堅持していくということには全く変わりありません。 しかし、工業一辺倒の岡谷市から産業の深みを面的に広めていくためには、工業を支える部分では商業の果たす役割も非常に大きい。また、農業も今バイオテクノロジーの例にもありますように、また水耕栽培の例にもあるように、農業も工業と連携をしなければいけない時代になってきていますから、そういう意味では農業も商業も第2次産業を支えていく大事な産業ブレーンであるというふうに、第2次総合計画策定の折にその考え方を明らかにしてきたものであるわけですが、御指摘いただきますように岡谷市の産業都市岡谷としての基盤は、今までも今後も、もとより変わるものではないという点では御理解を深めていただければありがたいと思っています。 職員の減員問題につきましては、私どもはあえて減員をしたという感覚ではおりませんけれども、5カ月の研修に出しておった職員が、これは工業担当の職員ですが、ここで帰ってみえますから、実質的にはその人間が復帰することによって従来の人数に戻ってくるわけです。ですから、対応としては商工業の振興に後退するような考え方や、それから職員の減ではなくて、従来の体制を保持して実質実働人員では変わることない対応をしていくということで、今後にも一層産業振興のために努力をさせたい、そのように思っておりますので、御理解をちょうだいいたしたいと思っております。 それから、前後して大変申しわけございませんが、工業技術振興基金の使途につきましては、前段申し上げました工業界の実態を踏まえて、今後に必要とされる技術革新にどう対応するかという部分、また人材の育成という点から、企業内教育だけでは克服できない課題を極力もっとマクロな分野から人材育成に向かっての支援措置をしていきたい。 また、もとより工業界も今までのように十把一からげの精密工業という時代から、電子分野から装置産業の分野へと極めて個性的に企業の個性が出されてくるときだと思っておりますから、そうした今度、ブロック、ブロックの中で与えられる課題、今後に求めていかなければ、課題に対して工業技術振興基金がそうした面に使われていくことが望ましいと、私どもは考えております。それは単なる一面をお答え申し上げるものでありますが、今後、技術振興基金のあり方については、技術開発に対する対応と申しましてもいろいろの分野にまたがってまいりますので、十分慎重にその使途については検討いたしてまいりますが、何せまだ工業技術振興基金もわずかな基金に過ぎません。したがって、その果実をもって充てていくためにはかなり巨額な基金をつくり上げていかなければならないという点で、産業界の御協力も行政としての対応も、今この景気が持続されているこの時期に成し遂げなければ、私は工業技術振興基金を将来産業界に生きた資金の活用としてフィードバックできることは大変難しくなってくるだろうというふうに考え、工業振興基金条例を議会にお認めいただいたときにも御説明を申し上げたところでございます。もうしばらく、実行段階に入れるようその基金を積み重ねて、その効果に充てられるように一生懸命やってまいりたいと、そう考えております。 それから、企業合併、合同の問題にも触れておられましたが、基本的には私はこれから好む好まざるとにかかわらず、小さな資本で国際競争に打ち出ていくということはおのずと限界が出てまいりますから、競争のメカが激しくなればなるほど、生きていくためにはお互いにないもの、お互い得たいというものに共通する部分があれば、当然企業合併、企業合同は行われてくる。これからはそういう時期に入ってくると、さように思っております。それが、ある意味では工業用地の土地の活用の問題にもいろいろのハレーションを起こしてくることにもなりますから、土地高度利用の面からもどれだけの付加価値のある企業体質にしていくかという点からも、工業界にとっては生き残り策としてそうした検討課題を避けて通れない時代になるというふうに私もそう思っております。したがって、そうした面での支援措置もできるようにこれから経済部としての対応に十分意を配してまいりたい、かように考えています。 ○議長(片倉久三君) 消防長。         〔消防長 林忠男君 登壇〕 ◎消防長(林忠男君) 2番目にいただきました防災の中での通報の関係で、1月5日の東堀の飲食店の日中火災についてのお尋ねでありますが、その中で通報の状況はどうであったかということでありますが、まず我々の方で通報を(22)4119で受けた時間は12時20分であります。我々の方が現場へ到着したのが12時24分、4分で現場に到達しております。なお、下諏訪町の 119番通報で入ったのが12時21分で、下諏訪町の通報の方が1分遅くなっております。 それで、我々の到達時の状況を申し上げますと、水利状況と、それから火勢の状況から判断して、旧道側から対応しております。したがって、まだその時点では国道側の方は通行車両も多い、また水利の状況からも国道側の方から対応しておらなかったというのが12時24分、25分の状況だというふうに思います。 なお、その後の経営者の方の聴取の調査結果を申し上げますと、まず飲食店の経営者は通い店で、諏訪市の在住者であったというようなこと。それから、夕方の開店準備と、それから昼食の準備でてんぷらを揚げており、その現場から離れて、本人の申すにはテレビを見ておったということであります。店内には普通電話はなくて、ピンク電話の公衆電話があったわけです。それで本人は相当経過をしてから気がついて、そのピンク電話で通報しようと思ったが、ピンク電話のキー操作を知らなくて、実際には通報ができなかった。したがって、周辺の人たちが気づき、それから周辺の人たちが通報をしてくれたのが先ほどの20分なり21分だというふうに推測ができるわけであります。外部の人たちの発見は、相当内部に火が回ってからというふうに推測ができるわけでありますが、我々の到達ではすぐ右隣、左隣の方の延焼防止ということに重点を置いて消火に努めたというのが、通報並びに当時の我々の現場活動の状況でございます。 次に、2番目の工場火災についてに関連しまして、化学消防車の導入という点でありますが、現在、危険物等に起因する工場火災の対応としては、消防署の車両並びに全分団の消防ポンプ車に泡化学消火剤の積載を十分しておるつもりであります。また、それらの操法の訓練も、分団、我々消防本部も十分対応していると思っております。今日のところでは、今の車両に積載している泡消火剤等で対応できるということから、化学消防車の導入というものは現時点では考えておらないわけでありますが、将来の都市産業規模ということの中ではまたそういう検討をすべきものだというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育次長。         〔教育次長 清水忠君 登壇〕 ◎教育次長(清水忠君) 3番目の市民スケート場にかかわります御質問について、私の方からお答え申し上げます。 最初の、最近5カ年における開放日数についてですが、御存じのとおり昭和62、63年度は全く3ケ所ともゼロでございまして、まず長地スケート場の場合ですが、昭和60年度では34日間、それから翌年は8日間、平成元年度では9日間という状況でございました。 次に神明スケート場では、まず昭和60年度は31日間、翌年は13日間、平成元年度は20日間でございました。また、川岸スケート場の場合につきましては昭和60年度が22日間、昭和61年度は10日間、平成元年度は8日間という状況でございました。 次に、今後の運営の点でございますが、ただいま申し上げたように、ここ2~3年間、開放できない年が続いていますけれども、県営または市営のパイピングリンクが設置されるまでは存続してまいりたいというふう考えております。また、他の効果的な方法というようなお話でございますが、現在のリンク以外に市営といたしまして適地がない状況でありまして、天然リンクの滑走ができない場合につきましては、児童生徒につきましては、現状のように民間施設の利用で対応してまいりたいというふうに考えております。 次に、県営スケート場または市営スケート場との関連でございますが、今回のパイピングリンクの設置の大きな理由の1つに、先ほど申し上げたように、最近における天然リンクでの滑走が思うに任せない状況にあるところでありまして、したがいまして、パイピングリンクが設置された場合は、今のリンクは閉鎖してまいりたいというふうに考えております。 以上ですが、よろしくお願いいたします。
    ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 4番目にいただきました教育問題について、私の方からお答えを申し上げたいと思います。 1)のカラオケボックスのその後の状況ということでございますが、現在市内に、お話しいただきましたように3店ございます。このカラオケボックスについては、本来の目的で利用される上では問題はないわけでありますけれども、部屋が密室になったり、あるいは青少年のたまり場になるおそれがあるということで心配になるわけでありまして、警察の方でもパトロールを強化してくださっておりますし、私どもの方としては愛護委員が定期的にパトロールをしておるところでございます。なお、県カラオケ事業者協会ですか、これが設立されまして自主規制をしてくれておると、こういうことでございますが、今後とも関心を持って当たっていきたいと、こういうふうに思っております。 2)の問題行動の傾向でございますが、平成元年度は岡谷署のデータによりますと、青少年非行が刑法犯 109人、特別法犯21人、計 130人と、こういうことでございまして、前年度よりもぐっと減少をしております。28.6%減となっております。内容的には、相変わらず万引き、それから乗り物等の窃盗が多いわけでございまして、これが大体半数を占めております。刑法犯少年の学識別では、高校生が40.4%、それから中学生が32.1%、無職少年が15.6%というふうになっておりますが、人数の割合に無職少年は多いかと、こういうふうに思われます。特に昨年の状況の中で多くなっているのは、無職少年によるシンナー乱用でございまして、これは18名もあったということでございます。大型店あたりで売っています塗料の薄め液、こういうものが割と気軽に手に入るようでございまして、それですとか、あるいは工場などから大量に盗み出すというようなことが平成元年度にはあり、それを分けて吸うというようなことがあったようでございます。警察や関係団体とも協力いたしまして、管理、販売等に御協力をいただくようにお願いを申し上げているところでございます。 その次に、3)の偏差値についてでございますが、日本の教育は必ずしも偏差値偏重ではなかったわけでございますけれども、昭和30年代から40年代へかけましてのあの高度経済成長期を経て、いわゆる教育爆発と言われるような時期がまいりまして、高校、大学への進学希望者が飛躍的に増加をいたしました。そこで進学競争が始まったわけでございますが、その進学には偏差値の高いものから有名大学へ入れるというような傾向が出てまいりまして、偏差値偏重の風潮になったわけでございます。御承知のように、偏差値は知的な要素だけが表面に出るわけでございまして、高いものは有能だと、そして偏差値の低いものは余り有能でないというような風潮もありまして、高いものは知識はあるが実践力や耐性が乏しいというような状況でもあり、低いものは失敗をして無力感、自信喪失というようなことになってくるというようなことで、この偏差値重視の受験競争というのは大変、教育荒廃につながっていたというふうに思われるわけでございます。 このようになったことは、何としても学歴偏重の社会のもたらした結果でございまして、これでは今日の日本のように成熟社会に対応できる人間の育成はできないと思われるわけでございまして、そこで学校歴だけで人の価値を決めるのでなくて学校で学んだ基礎、基本の上にみずからの必要によってみずから生涯にわたって学び続け、自己実現をするとともに社会に貢献できるような生涯学習社会というものが望まれると、こういうふうに思うわけでございます。 次に、5番目の国道20号線バイパスについて、周辺地区の開発の問題で教育委員会といたしましては、御指摘のように、この中仙道から長地、山の手地区は遺跡、古墳等がありまして大変重要な場所だと、こういうふうに思っておるわけでございます。その中の梨久保の遺跡は、御承知のように国指定史跡となったわけでございまして、山の手遺跡群の中心として位置づけて、そしてここを史跡公園として市民の皆さん方にいろいろな学習をしていただいたり、また憩いの場としていただくように考えておるわけでございます。さらに歴史の道を、今教育委員会では設定をしているわけでございますが、これは5コースあるわけでありますが、その中に中仙道から長地、山の手地区方面の道を1コース設けてございます。そして文化財めぐりの冊子などをつくったり、要所要所に標識や案内板等も設けまして、遠い古代から我々の郷土に住んで活躍した皆さんの歴史や文化を学ぶことができるようにしていきたい、こういうふうに考えているところでございます。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 6番の公衆トイレの管理についてどのような管理をしているかという御質問ですけれども、保健衛生課で管理しております公衆トイレは6カ所ありまして、2カ所につきましては2日に一遍、4カ所につきましては3日に一遍の頻度で清掃を行い、また随時見回りをいたしまして維持管理に努力をしているところであります。公共施設として大切に、常に清潔で気持ちよく利用していただけるよう配意しているところであります。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、2回目の質問を許します。 ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 それぞれ御答弁をいただいたわけでございますが、大きい1番の工業振興の中で、転出企業の状況というものが一応の把握はできたわけです。非常に残念なことであるけれども、事実だという結果が出ているわけでございます。その辺を、転出企業については一応了といたしまして、2番目の工業用地の問題ですけれども、造成をしております御所地域ですか、この分譲希望状況といいますか、それも大分多いというようなことを聞いているわけでございますが、実際の状況はどうなのか、十分これが希望に対して充足できるのかどうかというふうな点もお聞きしたい、こう思います。 それから、もう1点としては、先ほど民間開発等を含めまして非常に熱心な対応をしているというお話もあったわけですが、市内にはまだまだ遊休施設といいますか、遊んでいるように見える箇所も相当数あるわけでございます。そういうものを何とかしてほしいという声が上がっておりますが、その辺の実情がもしありましたらお聞かせをいただきたい、こういうふうに思います。 先ほどのお話のように、非常に高度化をしてまいりますと、どうしても搬送システムというようなことを含めまして、装置産業の場合もそうですけれども、非常に場所、スペースを必要とするわけですから、用地確保の問題については、やはり工業振興という立場からもう絶対条件ということになるわけです。非常に狭い中での御苦労もあるわけですが、行政の立場からの努力ということをぜひお願いをしたい、こういうふうに思うわけです。 それから、3番目の技術振興については、いろんな意見とかがあるわけでして、いずれにしても市長さんが言われましたようないわゆる複合技術といいますか、そういうふうなものを含めまして、いろんな見方その他があるわけです。特にアジアNIESのグローバリゼーションの問題というようなことを含めまして、やはりネットワーク化という経済の問題がどうしても浮かび上がってまいりますので、やはり融合化というふうなことを今後進めていかなければならないというふうにも感じておるわけでございます。 この点については一応の御答弁ということで済まさせていただきまして、職員につきまして、質問をしたわけですが、実際的には帰ってこられると。実人員には変わりはないという御答弁をいただいたわけですが、できればですね、やはり工業振興ということがあって、私としてはむしろ新しい課を欲しいくらいな気持ちを持っているわけですが、減員にならないということで、一応は安心したわけですけれども、なおその点について今後の確保といいますか、そういう面での御努力をお願いしたい、こういうふうに思います。 それから、振興資金についてですけれども、これはお答えをいただきたいんですが、やはりある程度の目標というものがなければ、ただ金を積んでいくということはそれはいいでしょうけれども、一つの目標はある程度持って、しっかりその目標のもとに、また地元企業に対しても協力を仰ぐとかいうふうな形でやった方がいいんじゃないかというふうに私は思うわけです。先ほどフィードバックという問題がございましたけれども、ただ金を積み、それからそのときに考えるということじゃなくて、やはりきちんとした協議の中から、こういうことをしていくんだということで基金というものを積み上げていくということが必要じゃないかと思います。この点、もう一度御答弁をいただきたいと思います。 それから、大きな2番の火災の問題ですけれども、今お聞きすれば1分差で、22局の4119--もう私ども長地地区は火災発生の場合には22局の4119を回さないと通報はできません。119番ではほかへとんでいってしまうということでして、1分差で通報が22局4119にあったということ。それから旧道からの対応をされたということで、当日の状況というふうなものは一応わかったわけですけれども、お聞きすれば、あの火災のときに通った若い人が、火事だということで飛び込んで、電話を貸してくれと。ところが家の人はもうおたおたしているということでして、119番で通報したと。火災といえば119番と、こういうことになっています、もう日本国全部そうです。ところが、まだ22局の4119なんていうのを回さなければならないという地区が今日あること自体おかしいと、こういうふうに思うわけです。ですから、これは119番で通報できる方法をぜひ講じていただきたい、これは消防長さんにお願いするのか、市長さんにお願いするのか、その辺はわかりませんけれども。119番で通報できる非常電話ということをぜひお願いしたい、こういうふうに思っております。 それから、当日は風がなくて非常によかったんですが、風等が発生すれば相当大きな火災になったじゃないか、大事故になったじゃないかということが言われているわけでございますが、特に長地は遠隔地になるわけです。下諏訪町の消防車も来たようです、相当早くきたようです。ということになりますというと、やはり地域地域のパートごとの消防ということよりか、むしろ広域的な消防のあり方というものを検討する必要があると思います。これはあとで宮沢議員の方から当然出てくると思いますけれども、やはり消防ということに関しては広域的な考え方をとらなければいけないじゃないかと思います。あわせて御答弁をいただければと思います。 なお、2番目の工場火災については一応の御答弁をいただきました。消防車にも泡沫消火器とか、それに類するようなものを積載しているということです。ただ、工場については1年に数十種から百種を超える薬品類というものが非常にふえてきておるのが実態なんです。したがいまして、今の状況はよいから、今後の状況を思いますときに、火災の実態というもの、特に燃焼速度、そういうものが非常に早くなってくると思うんですが、そうすると、今の状況でいいのかどうか。それから、やはりその対応ということをきちんと--まあ、訓練はされているようですけれども、大分違ってくるんじゃないかという危惧を持っております。その点、今の答弁でよろしいですけれども、今後の希望としては、やはり化学消防車というものも必要でしょうし、そういう面の装備を持っていただきたいと思います。 お答えは1の方、非常通報についてもう一度お願いしたいと思います。 それから、大きい3番のスケート場の問題でございます。 使用日数については非常に少ないという結果が出たわけです。これも温暖化の影響で仕方がないと言いながらも、やはり特に子供たちは本当に近くでスケートができるという場所を希望しているんじゃないかと思うんです。多額の費用をかけて民間の施設を借りるのも1つの方法でしょうけれども、やはり日の当たる措置といいますか、ぜひ子供たちに夢を与えてやりたいというふうに思うわけです。パイピングリンクという問題があるようでございますが、ひとつこの方法については--ただ、今の市民スケート場がだめだからという考え方のようですが、地域的にいろいろ聞いてみますと、場所によっては同じ地区の中に小さいところでよければできるということがあって、私も聞いた中には大きな田んぼ等が滑走できると、それを好意的に貸してきた場所があったと。ところが、いつの間にかそれがもうだめだということで使えなくなってしまったというケースもあるわけです。ですから、地区によっては工夫していただければ、まだまだそういう場所もあるんじゃないかというふうに思います。3ケ所の大きなスケート場ということだけではなくて、補助的なスケート場というものも考え方としてはどうでしょうか、こういうふうに思うわけです。その点の答弁をいただきたいと思います。 それから、大きい4番の教育問題です。 それぞれ御答弁をいただきました。特に2番目の問題行動については非常に、28.6%の減少ということでいい傾向に向かっているということをお聞きいたしまして、安心をしたわけであります。また、カラオケボックスにつきましても自主規制、それから市内の各種団体がこれに対応してくださっているということで、感謝すると同時に、その点についてはありがたく思うわけですが、さらに進めていただきたいと思います。 それから3番目の偏差値の問題ですが、これは教育長さんの御意見ということでお聞きしたわけですが、結局今後は生涯教育というものを進めていく、これが1つには、先ほど申し上げました問題行動を少なくするということになると思います。これについて、長野県でも生涯学習センターですか、これをつくるという計画があると。あるいは地区によってはそういう傾向もあるわけです。こんな点をですね、今のままの生涯教育というのは、林 公敏議員の前議会の質問もそうだったんですけれども、何か年配者、年寄りのための教育が生涯教育という感覚があるわけで、今の考え方はそうじゃなくて、若い者から年寄りまで、すべての層に対する生涯教育ということです。そういうセンターをつくるという考えもあるわけです。そのことについての考え方はどうかということで、御答弁をいただきたいと思います。ほかは結構であります。 それから、5番目のバイパス問題です。なかなか大きい問題ですので、今ここで急にどうこうというわけじゃないわけですが、ぜひ先ほどのお答えにありましたように、史跡公園を中心として歴史の道ということで配慮をいただきながら、この開発をしていただきたいと思うわけでございます。これに対して地元もそのような希望を持っているところが非常に多いわけですので、その地元希望を生かすような方向でぜひお願いしたいと思いますし、それから何か歴史的な施設というものをこの中につくっていただきい。歴史館というんでしょうか、民俗資料館といいますか、そんなようなものができればですね(「リーン」予鈴)非常にありがたい、こういうふうに思うわけです。 最後、6番目、トイレの問題ですけれども、岡谷駅のトイレは1日1回の清掃をしているようでございますが、非常にたばこの吸いがらがものすごい状況なんです。もちろんこれは使用者側の責任ということになるでしょうけれども、何とかこれに対する手だてが欲しいなということで、市の管理外ですけれども、岡谷市の玄関であるということで、ぜひ今後についての御検討をお願いしたいということを申し上げまして、この6番の方は一応、了といたします。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 工業技術振興基金ですけれども、基金条例制定の折に御説明申し上げた内容を踏まえて御答弁申し上げたんですけれども、再質問はどうもそういう内容を横に押しての御質問のようですので、改めて申し上げます。 工業技術振興基金の一番大きな目的というのは、単発的な補助金制度をもってやったのでは岡谷市の本来の工業振興に必要な課題にこたえることができないということから、工業界みずからの発想と産業界全体の立場から長期にわたる資金援助、助成施策が行われていくことが望ましいということが基本であったわけです。とりたてて言えば、例えば新製品の開発であるとか、新技術の開発に対する助成であるとか、それからまた産学技術交流の問題、そうした問題に具体的な対応をなしていくためには単年度の補助金で振り回されたのではこうした課題にこたえていくことは極めて難しいということから、工業技術振興基金を設けてこれに対応していく、しかも安定的な利用ができるものにしていきたいということで一生懸命やってきているわけです。 ですから、新製品の開発、新製品て何だという質問のように聞こえたものですから、それはまだ今後具体的な内容に至っていない。新技術の開発助成に関しても、各種ある技術開発の中でどれに焦点を絞ってという段階に至っていない。しかし、そうした各産業界から出されている対応に関しては、私どもとしてはその大小を問わず、現在は補助金制度でやっていますけれども、今後は工業技術振興基金がきちんとした基金を持ちますれば、それを安定的に長期的にこれに助成がしていかれることになりますから、工業界は市の予算やその時代の景気に振り回されることなく、その技術開発または新製品の開発、または産学技術交流等に長期計画をもって、その目的に向かって安定した取り組みができるということが、この振興基金の私は一番大きな目的だと思っております。 そんな点で基金を極力大きなものにしていきたいと思っていますけれども、少なくとも目標達成額を、当面は例えば5億円に置くとか、10億円に置くとかということになってまいりますが、そんな金ではとても足りない。岡谷市が産業都市として自負できるだけの振興対策を進めていくためには、この振興基金をどれだけに大きくできるかが将来の備えとして一番大事な問題であるというふうに私どもはそう自覚して今後に対応してまいりたい、さように思っております。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 長地御所工業団地にかかわる希望企業がどのくらいあるかというような御質問でございますけれども、現在のところその分譲の価格だとか面積とかの条件設定をしてございませんものですから、具体的に何社というところまでは把握をいたしてございません。 それから、市内にまだあいているところがあるじゃないかというような御指摘でございますけれども、そちらについても宅建協会等を通じましてお願いをしているところですけれども、現状では農地というような形が多いわけでして、例えば価格の折合いがつけばいいというようなところまではとても把握はできていない状況でございますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 消防長。 ◎消防長(林忠男君) 通報に関連してのお話でありますが、御承知のように長地地区の27、28局の電話火災通報については、22-4119ということで3けたと6けたの違いは緊急時、非常に問題になろうということは十分承知しておるわけでありまして、早い解消ということでNTTには常にお願いをし、陳情も申し上げておるわけであります。NTT側の方の事情とすれば、下諏訪町にある交換器をデジタル化すればこれはコンピューター処理で下諏訪町へいっても岡谷市へすぐ回るというふうな操作になるようであります。ただ、このデジタル化の問題について、整備の関係では県内にもまだこういう岡谷市のような形態をとっているところが8カ所あるわけであります。これは須坂市、中野市、塩尻市、諏訪南、伊那組合、佐久広域、下諏訪町、岡谷市と8カ所がこういう実態にあるわけでありまして、できれば市部を中心に早く整備をしていきたいというふうな方向を打ち出していただいているようではありますので、近い将来といいますか、早い機会にこれはデジタル化が進むというふうにお聞かせをいただいておりますので、そんなことをなお要望申し上げておるところであります。 それから、消防活動に対する広域化の問題でありますけれども、現在は下諏訪町とは強力な支援協力体制をとっておりますので、先ほどの長地の火災についても下諏訪分団からの出動もいただいているということで、そういう応援体制についてなおますます両者で強力な体制をつくりあげていきたいものだというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育次長。 ◎教育次長(清水忠君) スケート場につきまして、補助的スケート場についてというお話でございますけれども、今の市営スケート場が使えないような場合でも、例えば言われますような小さな田んぼ等では凍ることがございます。地域の皆様にお願いできるものがあり、そうした田んぼ等を利用していくことができれば、小さな子供さんたちには使えますので、大変ありがたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 偏差値問題にかかわって受験競争の弊害をなくするための1つの方策として、やはり生涯学習ということは非常に重要なことでございます。あわせて青少年の健全育成の問題も、生涯学習の立場に立って努力しないと、これはなかなか抜本的に対応していくことが難しいんでありまして、第2次総合計画でも述べてありますように、岡谷市の生涯学習につきましては乳幼児期から人生の各期にわたる対応を考えておりまして、高齢者だけには限っておらないわけでございますので、よろしくお願いしたいと、こういうふうに思います。 それから、歴史館あるいは郷土資料館というふうなものはどうかというお話でございますが、埋蔵文化財等も含めまして過去の歴史をしっかり勉強することは大事なことでございますので、歴史館的なものを将来考えていかなければいけないと、こんなふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、3回目の質問を許します。 ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 それぞれ御答弁をいただきました。その中で基金につきましては、これは担当委員会もあることでございますので、その方面の論議ということもあるようでございます。ひとつよろしくお願いしたいと思うわけです。 それから、非常時の通報の問題ですが、これはぜひやっていただきたいということで、近い将来ということを言われましたけれども、大体目標はどのくらいにあるのかということがわかればお聞かせをいただきたい。目標でも希望でも結構でございますが、そんなことをぜひお願いしたいと思うわけです。 それから、市民スケート場につきましては、小規模なスケート場というのは結構あるんじゃないかと思うわけです。そんなことがありましたら、ぜひ小規模のスケート場についても子供たちの希望を生かすという点でお願いしたいというふうに思います。 それから、教育長さん、最後の郷土資料館等の問題でございますが、地元要望もあることでございますので、希望を申し上げ、私の質問を終わります。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(林忠男君) これはNTT側の方の整備計画内容でありますので、まだその点については具体的に発表がありませんので、私の方からはお答えできないということです。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午前10時44分 休憩         ------------------         午前11時00分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 宮崎福二君の質問を許します。 宮崎福二君。         〔20番 宮崎福二君 登壇〕(拍手) ◆20番(宮崎福二君) 20番 宮崎です。 以下、通告に従いまして一般質問いたします。 岡谷市は平成2年度予算編成に当たり、第2次総合計画に基づき重点施策として5大プロジェクト事業を中心に、諸事業への実現に林市長、最終前年度のスタートを切るわけであります。この5大プロジェクトを初めとする大型事業推進と市民生活に直結した健康福祉や生活道路、生活環境の整備等に重点的に対応されることは我が党が常々予算要望を申し上げております中で、90年代の日本の求められる政治は、住宅、環境、老後、医療、教育などの国民的生活基盤の充実に視点を向け、国の豊かさを市民生活に直結させる生活者重視の政治が大事であるとする立場からして、きめ細かな市民施策実現に、ここに積極的に取り組まれる方針を受けて質問を申し上げたいと思います。 5大プロジェクト事業を含む諸事業の推進で基本的に最も大事なことは、市民の合意と関係地権者の協力が土台であるという基本が改めて認識されたのであります。今回の湖畔開発事業における市の対応は、ここ近年にない市政への問題点として今後の取り組みの中で教訓として生かしていくべき姿勢が大事であり、また生かされていかなくてはならないと思うのであります。この5プロについていえば、ややもすれば行政主導型のゆえに、また高邁な市長の政策理論を含むゆえに、一定のまちづくりには理解の高い市民も、住民が理解するまでに一定の時間を要するのではないか。そうした点で、これからの平成2年度いよいよ本格的な展開の段階を迎えるとするならば、この5プロ事業を含めた事業が市政の発展と市民のためであるとするために、市民合意の形成に向けたプロジェクト研究会あるいは政策提言審議会なり、広く市民、民間代表を含めた一つの機関設置が必要ではなかろうかと、このように思うのであります。 確かに岡谷市は今日まで、市民合意や市民理解を得るために市民意向アンケート調査や市政懇談会あるいは説明会等、今日までそれなりに努力をしてまいり、一定の成果を上げていることも理解いたします。しかし、それも、これでいいということではないし、一部の人のみへの対応であります。この5大プロジェクト事業は都市基盤整備が主体であり、関係する住民が多くあり、今後、市民参加や理解の輪が広がる中で市政への要望、苦言を大いにちょうだいして将来のまちづくりへのビジョンや方針の参考に含める、広くそうした問題を大所高所から検討する機関が必要ではなかろうかということで、この点については市長さんからの答弁をお願いしたいと思います。 次に、市民からの市長への身近な市政についての集約ということでございます。市民と市長をお便りで、手紙で結ぶ施策についてお尋ねしたい。この方法につきましてはいろいろありますけれども、広く市民から市政に対する意見、要望、苦情等、下からの声に耳を傾け、それを市政に生かすという、民意を酌み上げるという意味でございます。こうした点をお考えにならないかどうか。でき得れば6万人の市民全員の方にお会いをするということが望ましいわけですけれども、それは不可能でございます。よって、こうした手紙による対話ということも、とても意味があることでございますので、市民の声なき声を市政に生かすということでお取り上げになったらいかがかと、こんなふうに思うのですが、お考えをお聞きしたいと思います。 次に、事務の効率化ということでございます。私どもがたまたま秘書課におじゃましたときに、職員で決裁をお待ちの方がたくさんおられるというところに行き合せたわけでございます。現在、市長さんは県下の市長会の会長でもあり、以前にもまして非常に激務を極めておりまして、本当に肝心なときに行き合いたい人が行き合えないというような現状もあります。すべて自分が事務処理、決裁を行うということであろうと思うんですけれども、もう少し助役さん以下の方々に権限の委譲を与えていただくことが事務の効率的進行につながるんではなかろうかと、こんなふうに思うのでございます。そして市長さんとしては、本来の職務のほかにもっともっと市民との対話、そして市民の声を吸い上げる、そういう方面への努力をされたらいかがかと思うわけでございます。その点についてのお考えをお聞きしたいと思います。 次に、高度経済成長のひずみということが指摘されております。今までの経済効率第一主義から自然環境を大切に、住民生活の質を大切にという方向に世界は転換してきております。土地の高騰あるいは交通渋滞、地域格差などの問題点が増大しております。平等、公正の価値観が重要視される今の時代でございますが、市内においても都市空間あるいは快適環境の立場から見れば、高度成長時代に分譲された住宅地内の道路幅員の問題、また住宅のスペースの問題、駐車場等の問題、交通安全面や防災面は、今後の施策の中でお考えにならなくてはならない問題かと思います。福祉面で見れば、ノーマライゼーションという福祉の普遍化という問題もございますけれども、現状、これは健常者、障害者がともに社会の中で差別のないといいますか、生きる、行動するということでございますけれども、しかしまだそこまではいかないのが現状でございます。 よって、障害者からは作業所的なものを望みたいが、その場所がない。仕事をしたいけれども場所がない。今回、総合社会福祉センター等が計画されておりますけれども、そうした問題、この障害者等への問題をどう対応されるか、お尋ねしたいと思います。高度経済成長のひずみの問題と、それから福祉の問題でございます。 それから、産業振興という点からでございますけれども、先ほども前段、山田議員の方から工業立地ということで詳しく御質問されておりますが、私も前々からこの点については触れてきておりますけれども、1点、湯殿山等についてのお考えがございましたらお尋ねしたいと思います。 それから、産業振興の観光面ということでお尋ねしたいんですけれども、特に岡谷市を含めたこの地方が個性化の時代ということで、個性を生かし魅力のある、活力あるまちづくりを創造していくということが大きな課題となっております。当市にとりましても、今回、全国都市公園 100選に入選したやまびこ公園で、科学者であるレオナルド・ダ・ビンチ展のイベントが計画されております。非常にこうしたイベントについては期待を持っておりますけれども、それらの構想の内容。また、同じく花岡公園に一定の整備計画がされているようでごさいます。これは非常に岡谷市にとってもよい着想でありますし、今後ひとつ岡谷市の起爆剤になるような方途を考えていただきたいと思いますけれども、この面についてのお考えをお尋ねしたいと思います。 2番目のコミュニティー施設でございますけれども、この点につきましては、各区に大体設置されておりますけれども、これは生きがい対策の場であり、またふれあいの場であるということで、このコミュニティー施設に対する位置づけと、また今後に対する市のお考えをお尋ねしたいと思います。 3番目の交通安全対策、及びバス停についてでございます。 過日も下諏訪町におきまして若者4名が死亡するという痛ましい事故がございました。特に私は県道についてお尋ねしたいんですけれども、県道の路面標示ということで、これから春になりまして路面の清掃、標示が行われるわけでございますけれども、県道の標示に理解しがたい標示が見受けられたわけでございます。これは特に交通量の多い幹線道路でありますし、交通安全の指導も大変かと思いますが、幅員の確保されているところはもちろん右折レーン対応がされておりますけれども、幅員がぎりぎりであるというところについても、やはり交通量等含めた交通渋滞緩和の問題からして右折レーンというものを設置できないかどうかということで、これは公安委員会のお立場があると思いますが、その辺のお考えをお聞きしたいと思います。 それからもう1点、最近とみに利用者が増加傾向にありますところの高速バスのバス停でございます。私もよく利用させていただくんですけれども、この駐車場の確保を求める声が非常に最近多いわけでございます。市内にも数箇所のバス停があります。これはバス会社との関連での検討かと思いますけれども、また諏訪沿線市町村のバス停の関連もあるかと思いますけれども、こうした市民の要望、自動車利用者の要望等踏まえて対応をお尋ねしたいと思います。 さて、いよいよ4番の教育問題でございますけれども、私は12月定例会の教育長さんの答弁をよく読みました。教育長さんが答弁していただいているその中に「教師は一人一人の子供の特性や性格、傾向性などを十分承知して、そして指導に当たらないといけないわけでございまして、そういうことがよくわからない人が突然来ても、本当の指導にならないということでございます。」これには、非常に私は驚きました。これは全くET、イングリッシュ・ティーチャーですね、私は英語はこれしか言えませんけれども、イングリッシュ・ティーチャーを理解していない--外人講師を理解していない、そういうほんとに閉鎖的なお考えではないかと、このように推測するんです。突然来ていけないということになれば、ふだん来れるような態勢をとればいいんです。採用すればいいんです。岡谷市においても、多くのそうした望む声があります。なぜそういうことを考えないかと。少なくとも教育的見地の非常に高い教育長さんと私どもは尊敬をしている方が、なぜそういうことに、そこまで考えが及ばないかということが信じられないといいますか、理解できないんですね。私は、これはできるまでしていただくまで、言いたいと思うんですけれども。 私が考えますに、教育長さんは外国人というものを認めていないんではないかと、そこまで私は考えたんです。本当に外国人の方にもいろいろあります。市長さんも答弁しましたけれども、いい人、悪い人といいますか、いろいろいます。しかし、そうした中から岡谷市にふさわしい先生を選ぶという努力をなぜしないんですか。もちろん、日本の先生はそれは立派です、悪いとは言っていませんが、ただそういう何かプライドといいますか、そういうことにこだわっていてはできないと思うんです。この本当の意味はですね、岡谷市の行政水準を高め、あるいは文化を構築し、そして活性化するという、そういうことにもつながるんです。外国人の方たちが--岡谷市に文化会館ができたと、しかし外国人はだれもいませんね、今。まあいますけれども、市に関係する方はいません。本当にそういう交流の場を広げていく一助になりはしないか、このように考えますものですから、ここでもう一回、教育長さんの前進ある答弁をお願いしたいと思います。 それから、生涯学習と文化財保護の位置づけとしまして、シルク岡谷の保存としまして、当時をうかがえる製糸家の経済力や文化財としても貴重な一山カ林邸、あるいは渡辺家の市民への公開、活用と、生涯学習との位置づけについてお尋ねしたい。 それからもう1点、体力づくりということです。最近、健康増進、生きがい運動としてカルチャー志向の高まりの中で、市民体育館にありますところのスポーツ・トレーニングルームの充実を叫ぶ声が出ております。そうした市民の要望に対してはどのように当局はお考えか、お尋ねしたいと思います。 以上、この壇上からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、新年度予算編成大要と市長の政治姿勢のところで、数点にわたって御質問いただきましたので、私の考えている点についてお答えを申し上げます。 議員さんが湖畔整備計画の問題を例にしてお話しされておりますけれども、御指摘されますように市民合意を得るための努力は、これはもう今までもあらゆる事業で行ってきておりますし、その必要性はもはや論じるまでもないことだと思っております。ただ、そのための努力が報われる場合と、なかなかその効果が出てこない場合、あるいは事業の内容やそのときの人に恵まれるか恵まれないかによっても非常に大きく左右されてくるわけです。それはとりもなおさず、例えば市民の皆さん方のお立場をこう見ましても、一口に市民という立場で論じていくことができない内容を幾つも持っております。 それは御承知のとおり、例えば直接利害にかかわる地権者の皆さん方の問題であるとか、また、当然市民の代表である議会の議員の皆さん方のお立場というものもありますし、また含めては地域全体の構想をつくり上げていくのに市民のニーズだけですべての事業が極めてクリエイティブなものであるかといえば、必ずしもそうでない。そういうものをどう望ましいものにしていくかという点になりますれば、専門的な知識を持っているそうした関係者の意見も拝聴していかなければなりませんし、当然、ビジョン策定の段階と実際に事業実施の段階との整合性も図っていかなければなりませんから、技術や経験を持っているそうしたシンクタンクの意見、もしくはそうした関係者の知識というものも求めていかなければならないわけです。そうした意見を総合的にどう整理していくかという作業が片方では行われてくるわけですから、市民の声をどう反映するかという努力と、その声をどう具体的に表現していくかという部分では対応の仕方に創意工夫が必要になってくるわけです。 私どもは市民の合意を得るためのプロセスとしては、関係区のそれぞれの関係者への話し合いはもとより行ってまいりますが、しかしそういう意味の学識経験者であるとか、もしくは有識者の一つのスライドした意見を求める場としては、これは議会があるわけですね。地元だって区一本でもってやっているものでもなければ、直接地権者とやっているものでもなく、それは例えば対策委員会も各事業には必ず地元の意見を集約してもらう、もしくは地元とのパイプ役をしていただくためにそうした対策委員会も設けてそうした対応に努力をしていくわけです。それは全部の事業がそういう段取りで行われてきているわけです。ですから、そうしたことを繰り返しながら、関係者の理解と市民の意見を集約してまいるわけでありますが、それは強制的なもので行うことはできませんから、当然関係する人たちには関心の深まる内容になってきますし、直接関係しない人たちの中には、どうかしますれば関係者へお任せをしていくという方もおるわけです。しかし、何かの問題利害の反する問題が出てまいりますれば、そのことだけが妙に誇張されてくる。それが、ある意味では住民の皆さん方のニーズと必ずしも整合されない部分も出てまいりますし、また、その声が実際には事業を進めていくために隠れていた大事な市民の声でもある場合もあるわけです。そういうものをどう判断しながら整理していくかという点で、逐次その事業を行っていくのに広報活動やアンケート調査や市政報告会やモニター制度や、そういうものが幾つも生かされながらそうした市民の声を多様な立場からお聞きをしたり、投げかけて御意見を承ったり、また直接関係者の中にも入って説明を申し上げたり、また指摘される心配についての御意見を承ったりしてやってくるわけです。 ですから、私は自分の考え方は、市政を担当するに当たって市民に公約もしてきておりますし、自分の考え方はその折々に自分の意見としては述べてきております。しかし、それを具体的な事業にするための可否、もしくは指摘事項は議会からも御意見を承っておりますし、もとより有識者の意見も求めて最終的に自分の考え方、方向づけはこうあることが望ましいという考え方は述べても、具体的な内容はそうした関係者の英知が結集されてできてきているものでありますから、私がすべてのものをつくり上げるなんていう能力を持っているものではありません。そういうものが議会との議論の場においても討論がなされて、それが修正されたり、また意見を組み入れたり、また実施の方法等に関しても市民の声をどう事業実施の段階に当てはめていくかということをきょうまでやってきているわけです。 ですから、 100%の合意を得るということはどだい物理的にも不可能なことでありますが、そうした一定の考え方をあいまいもこにして物を進めていくことは、これは偽善でありますけれども、一定の考え方を明確にして市民に説いていく、市民に投げかけていくという姿勢はきょうまでどの事業においてもかなり明確に鮮明にしてきたと自分では思っております。その点で、当然住民には10人が10人意見あるわけですから、そうしたものがすべて満足に至ることはできませんが、町の将来に対する備えと考え方と、それから個々の皆さん方の問題をどう解決するかという部分とをきちんと分けて事業の段階でそれを整理していくということが私どもにとっては一番大事なことだというふうに考え、今後も市民の皆さん方の御理解を得るために、より一層の努力を傾注いたしてまいりたい、かように考えております。 それから、市長への手紙の問題ですが、改めて制度を設けなくても私どものところへたくさんお手紙をいただいておるわけです。直接そうした形での御意見をちょうだいすることも大いに結構なことでありますし、前段、議員さんが御指摘されたように、それぞれ制度の中に市民の声を反映させるチャンスをつくってきておりますから、そうしたものの中で市民ニーズを的確にとらえてまいりたいと考えておりますが、お手紙をいただくことはありがたいことで、私どもとしてそれを面倒なものとして扱っていくという考え方は毛頭ございません。 それから、事務の効率化の問題につきましては、既に昭和63年でしたか、一定の事務事業、庁内の事務作業の見直しについて専決代決規程を改正しまして、部課長の専決権をかなり大幅に拡大をいたしております。したがって、そういう御指摘は議員さんのきょうの御指摘に始まるものではなくて、かねて議会からもそうした指摘を受けたこともございまして、その業務の緩和を図るため、市長決裁業務の緩和を図るという点も含めて一定の示唆と改善はもういたしております。 ただ、市長としての責任をそれがために回避していくことは、これはできませんから、意思決定をすべき部分や市長として法が定めている責任業務については、みずからがこれに対応しなければいけないことですから、これは自分のところで当然行っておるつもりです。 また、事務事業の進捗状況等の把握や調整等につきましては、部課長の責任遂行による円滑な行政運営を図るという点で、昭和63年の9月に行われた専決代決規程の改正で、それはかなり明確なものにされて改善もなされております。現在そんなことで、決裁におけるできるだけ集中した処理ができるように、それらの時間設定や庁内の連絡等については意を配してやっておるつもりでありますけれども、ただ私の仕事というのは不特定に来客もありますし、いろいろな会議への出席も求められてきますから、必ずしも予定どおりにいかない部分があることは、これは避けがたいことだというふうに思っております。 それから、工業団地、工業振興のところで、湯殿山ということはどういう御質問かよくわかりませんけれども、湯殿山については一定の考え方は議会に明らかにした内容で進めてまいるということで、その方針は変わっておりません。 それから、高速バス停の問題について私の方から1つだけお答えさせていただきます。 高速バス停の設置に関しましては、かねてから地元の今井区からもお話を承っておりますし、私どもとしても今井西土地区画整理事業の遂行をしていく途中の過程でもそうした議論がありました。通常のバス停につきましては、現在国道にその設置をすべく、努力がなされているわけですけれども、高速バス停の問題については前に羽吹議員さんの質問の折に、できますればあそこの料金所のところにある道路公団の敷地内に、高速道を使う利用者のために一部駐車場がつくられていますが、その問題に絡めながら高速バス停の使用をぜひさせていただきたいというお願いは、道路公団とはかなりやってきております。なかなかそれが道路公団には、施設管理規定やいろいろの問題が絡んでおって、その実が上がっていないんですけれども、今のところはあの場所をそういう形での使用はさせられないという言い方で、私どもとの間では交渉が対立したような形になっているわけですけれども、国道20号線バイパスの事業の問題に絡めながら、高速バス停の実現は極力図るべきではないかというふうに私どもは考えております。 これはバス会社の方も協力してもらわなければいけませんけれども、いずれにしても今井地域に1カ所、高速バスを使用するのにインターまでは車もしくは通常の路線バスで来れても、そこから高速バスに乗れるチャンスというものをインター周辺に持たなければならないという点では、私どもも全く考え方は一つにしております。したがって、道路公団への要請だけの問題で解決できない状況に今ありますから、国道20号線バイパスの問題等を踏まえて高速バス停の設置に関して、より具体的な対応をその考え方の中でしてまいりたいと。現在のところはそんな考え方で、対応に向けて一層努力をいたしてまいりたい、かように考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 1番目の御質問の中で観光にかかわる部分がございますので、私からお答えをさせていただきたいと思います。 最初に、レオナルド・ダ・ビンチ展についての内容でございますけれども、毎年実施しております「やまびこフェスティバル」の一環として7月に実施したいというふうに考えております。内容につきましては、ダ・ビンチはモナリザ等の絵画を通じまして、ルネッサンス期の偉大な芸術家というふうに言われているわけでございますけれども、科学者としても著名な方でございまして、レオナルド・ダ・ビンチの残した科学技術に関するスケッチをもとに復元した展示品が五十数点ございますので、それを一堂に会して生徒学生にごらんをいただき、科学する心を養ってもらうと同時に、やまびこ公園の誘客につながればというふうに考えているものでございまして、実施に当たりましては岡谷市、岡谷市振興公社、それから教育委員会等の御支援をいただきながら実施をしてまいりたいというふうに考えております。 それから、2番目にいただきました花岡公園の関係でございますけれども、あそこは岡谷市史跡文化財という指定をされております花岡城址を中心にした公園でございまして、たまたま昨年、最も景勝の地にあります民家が移転するというような事情がございましたので、担当の委員会とも相談をいたしまして、土地開発公社に先行取得をお願いした経過がございます。平成2年度におきましては、行政財産として市が取得をいたしまして、照明灯の設置あるいは植栽、一部駐車場の整備等を考えているものでございます。大変景観の地でございますので、観光客を呼べる公園というようなことで、全体構想につきましては、周辺の土地取得を含めまして今後も慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長(武井政次郎君) 身体障害者の作業所の件につきましてお答え申し上げます。 現在、市は福祉作業所につきましては、関係団体への委託をもちまして運営をいたしておりますことは議員さんも既に御承知のとおりでございますが、入所者に対します日常生活訓練、作業訓練、それから各種の相談等を通じまして社会生活への適応力を高め、終局的には社会復帰をしていくということの訓練をいたしておるわけでございまして、一定の成果をおさめておるところでございます。今後この作業所の事業につきましては、一層充実を図る努力をいたしてまいる所存でございます。そんな点でよろしく御理解をいただきたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) コミュニティー施設の位置づけと市の対応ということで御質問いただきました。 公会所の位置づけにつきましては、第2次総合計画あるいは補助金の交付要綱に示しているところでございますが、地域住民の方がみずからの手でみずからの福祉を求めるというコミュニティーのいわば拠点だろうというように考えるわけでありますが、そうした公の利用に供される目的の公会所等に対しましては、その新増築に当たって補助金の交付要綱によって補助しているという状況でございます。よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 3番の交通安全対策の中で、幅員のぎりぎりの県道にも右折レーンを設置できないかという御質問でございますけれども、右折レーンの設置は御質問の中にもありましたように、公安委員会が道路幅員を見て路面標示をしていくわけであります。大型車が並んでも接触事故を起こさないということが前提でありまして,過去に接触事故があって、右折レーンを撤去したという経過もあるわけですので、そうした条件をやはり備えないと右折レーンはできないわけであります。 しかし、これから関係者で再調査をいたしまして、可能な部分につきましては、できるだけ右折レーンができるようなお願いは公安委員会の方へしてまいりたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 教育問題についてお答えをいたします。 まず最初に、外人講師の問題でございますが、岡谷市教育委員会といたしましては、閉鎖的な考えを持っているということはないつもりでおります。まして、プライドにこだわって外国人を認めないというような、そういう立場では毛頭ないと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。現に外国人の皆さんがおいでいただいた場合にも、機会あるごとに学校へも訪問をしていただいて子供たちとも交流をしてもらっているところでございます。アシスタント・イングリッシュ・ティチャーの問題でございますが、これはもう前々から申し上げているように、英語の発音とか会話の指導に助言者として大変役に立つわけでございまして、そういうことで既にお願いを申し上げているわけでございまして、その後も各学校の計画を出していただきましたが、新年度も伊那教育事務所のアシスタント・イングリッシュ・ティーチャーをお願いしていけばいいということでありますので、市で独自に導入する考えは持っておりません。 それから2番目の、文化財を生涯学習の中でどういうふうに考えるかということでございますが、一山カ林邸は、御存じのように製糸の全盛時代の製糸家の皆さんのお宅と、そしてその生きざまを中心にして当時をしのびながら先人のすばらしい業績を学びたいと、こういうふうに思っておりますし、渡辺邸もこれも建築界の文化財として貴重なものでございますが、そういう点と、さらにそこで学んだ皆さんの幼児における努力も勉強をしたい、そしてすばらしい功績を顕彰したいと、こういうふうに思っているわけであります。その他の文化財についても、先ほども山田議員さんに申し上げましたように、岡谷市の文化財めぐりの冊子をつくりまして、総体的に学習しやすいように準備をいたしまして、この文化財によってこの保護思想の啓蒙を図るばかりでなくて、これに対しての学習を深めていただくようなふうに考えているところでございます。基本構想の中でも生涯各期にわたる学習として位置づけてあるのは、既に御存じのとおりだと思うわけでごさいます。 それから、体力づくりのためにトレーニングルームの充実ということでございまして、議員さんおっしゃるように、これ非常に重要なことでございます。トレーニング器具につきましては逐次更新をしているところでありますが、平成元年度はエルゴバイク1台、それからランニングマシン1台を更新をいたしました。さらに平成2年度も引き続いてトレーニングマシンの設置充実を考えているところでございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、2回目の質問を許します。 ◆20番(宮崎福二君) それぞれ答弁いただきましたけれども、まず1番の市民合意形成についてのプロセスといいますか、そういうことについて庁内的にもそれぞれプロジェクトチーム等をつくりながら検討されているということも承っておりますし、また議会でもそれの委員会ができて対応しているわけでございますし、また一般の我々市議会議員もそれぞれの立場から意見を申し上げております、ということもよくわかります。しかし、今までの経過を見るにつけて、もう一つそこにワンクッション、そこでしっかり民間、議会、行政というものが一緒になって、市長さんの例えばそういうものについてしっかり練り直すというか、そういう方法があってもいいんじゃないかという、そういうことを私は言いたかったわけなんです。その点について、もう一回答弁をお願いしたいんですけれども。 それから、市長さんの答弁は非常に前進的な答弁かと思いますけれども、しかし今日までのそうした市長さんの努力というものを前議会から含めて見てみますと、特に羽吹議員なんかがよく言われていますけれども、行政主導型とか、そういうことも言われています。私もそれはそれで、市長さんは行政のリーダー、トップなんですから、そういうことで進めていただくということはいいのですけれども、力量を発揮し過ぎて、どうしても一方通行になりがちなところがあると。それは特に市政懇談会なんかで、前議会でもよく大沢議員が指摘していましたけれども、また羽吹議員が言っていましたけれども、その一方通行というのは99.9%、市長さんがしゃべりまくると。それで、なぜそれだけ言わなくてはいけないかと。そういうことで、本当は市政懇談会というのはこちらの意見は半分ぐらいにして、やはり市民の中から要望・意見を出してもらって懇談的にそれに答えていくという、そういう方法が私は望ましいんじゃないかと、このように思うのです。その辺も一つの方法として進めていただくならば、例えば委員会をつくらなくても十分やっていけるんじゃないかと思うんですけれども、しかしなかなか口で言うようなわけにはいかないんじゃないかと、そんなように思いますもので、その辺のところの一定のお考えをもう一度お聞きしたいと。 それから、なぜ市長さんがそんなにお話しされるかということは、1つの問題をより難しくしているんではなかろうかという、政治的な配慮もあるということで1つの問題に対し非常に多くしゃべらないとわからないということかもしれません。しかし、1つの問題を取り上げた場合に、その政治姿勢というものに対し問題が指摘されなければならない、こんなふうに思うんです。ですから、その点でもう一回、今後の取り組みについてお考えをお聞きしたいということと、なお、本来ならば市民の間から本当に自発的にまちづくりに対するプロジェクトチームといいますか、市民の間から自発的に出てこなければならないんではないかと。そういう市もあるんです。既に自発的にまちづくりを行っている市もあるんです。それがないということは、何かどこかに問題がありはしないかと。本当に市民参加がなければ、市政の本当のまちづくり、住みよい市政というのはできないということが、これはよく言われておりますものですから、そこらを含めてもう一回答弁をお願いしたいと、このように思います。 それから、はがきとか手紙の便りのことについては前進ある答弁をいただきましたけれども、これは私はぜひ制度化してもらいたいということですね。私が調査してみましたところ、既に県内でも長野、松本、更埴、須坂等各市でやっております。隣の茅野市でも現市長が当選して以来やっていると。この方法は、年に1回、広報の中へ手紙を入れて、そして広く市民から要望を収集する。数は少ないけれども、それを市長さんはそれぞれ市政に生かしていると。松本市でもそのようでございますので、こういうことを含めてまた検討していただきたいと思いますので、ぜひこの制度化について、そんなに予算もかかることでもないわけですから、市長さんにもっと市民の末端の声なき声を聞いていただくという点でお願いしたいと思うんですけれども、その点についてちょっと触れていただきたいと思います。 それから、事務の合理化については、なおそのように配意をして進めていただきたいということを要望しておきます。 それから、産業振興のところで、湯殿山の件については、もし計画がきちんと出れば、方向性が出ればということでありましたけれども、大体時期的にはいつごろになるかということだけをお尋ねします。 それから、イベントについても、レオナルド・ダ・ビンチに限らず、あの中には野外音楽堂だとかいろいろのいい施設があります。そうした施設も十分に活用して、やまびこ公園をさらに日本じゅうにPRするようなイベントを組んでいただきたいと思いますけれども、何か御所見ありましたら経済部長--なおほかの施設を使って、センターハウスだけではなくて、誘客に努めてもらいたいと私は思うのです。それから花岡公園については起爆剤になるかどうかということで、それだけの施設をつくらないと、考えていただかないといけない。あれだけの湖畔一帯を含めた風光明媚の、大事な史跡でございます。何かそこに具体性を持って今後取り組んでもらいたいと思いますけれども、何か具体的なものがもしあったらお聞きしたいと思います。 高度成長時代のひずみということで市長さんにお聞きしてあったんです。そういうところへぜひこれから光を当てていただきたいということで、答弁をお願いしたいと思います。 教育問題でございます。教育長さんの答弁もよくわかりますけれども、今回非常に教育長の答弁が冷静だったものですから、私も安心しているんですけれども(笑声)。 これはですね、既に伊那教育事務所から、市内でも東部中学あたりはもう呼んでいるということは、待ち切れなくて--その施策に対して待ち切れなくて呼んでいるんです。私も昨日、東部中学へ行ってきましたけれども、東部中学の先生方はぜひ市でやってもらいたいと。それから東中は3月については毎週一遍呼ぶそうです。しかし、伊那の教育事務所にも限度があります。だから私の思うには、そうした国・県等の施設ならばいいという教育長さんのお考えかもしれませんが、しかし限度があるんです。駅まで送り迎えする、そしてぎりぎりに来て打ち合わせもさっとして、それから入ると。それに東中にも二十何クラスあるそうですけれども、わずか1週間に一遍です。1クラスには2年に一遍ぐらいしか来ない。そういう現場の皆さんの苦労、その労力というものを感じたときに、なぜもっと真剣に取り上げてもらえないかと私は思うのです。それに、文化会館ことも先ほど言いました。文化会館もできて、岡谷市が国際文化産業都市を標榜しているのに、外国人の講師が呼べない、ETの採用がないということは、非常に恥ずかしいのではないかと私は思うのです。もう少し目を開いていただきたい。徳川時代の鎖国じゃないですけれども、本当にここでもう少し目を開いていただいて、教育的見地からの御検討を願いたい、このように思うんです。 特に私は要望しますけれども--要望といいますか、答弁をお願いしたいんですけれども、教育委員会の皆さんが現場を実際に(「リーン」予鈴)視察したかどうかということです。実際に見てもらいたいのです、そのすばらしい授業を。担任の先生と、それから外人講師とのコンビネーションよろしくやっているところを見ていただいて、少なくとも岡谷市には2名くらいの講師を採用していただきたい、それが私のお願いであり、市民の要望でございます。それらに対する答弁をお願いしたいと思います。 以上、2回目。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 市政報告懇談会を開催しているわけですけれども、私が--議員さんもよくしゃべる方ですけれども、私も御指摘のとおり、しゃべるといえばしゃべりますけれども。これは報告会ですからね、基本は。ですから、当然、市政の今抱えている重大な課題について、市民の皆さん方に御理解いただけるように説明をするのは私の責務です。皆で集まって一杯飲んで、いろいろな話をしようという懇談会じゃありませんから、目的が。市政報告懇談会というのはそこに目的とそれから意義を求めて開いているものです。それは基本的に理解しておいてください。 それから、自発的な市民の声が出るような内容でというのは、その見方には裏腹の議論がありますね。市民から声が出て、やっと市政がそれに対応していくという後ろ向きな姿勢じゃないかという議論も一つは出てきます。市民のニーズをどれだけ早くに把握してそれに積極的な対応をしていくやり方。これも市政の姿勢の1つです。私たちは少なくとも市政を遂行していくのに、住民の皆さん方の民意の中に起きている問題で、岡谷市の町の将来のために必要な課題というのを、できるだけ市政が前向きにそれを取り上げていくということでは、部課職員を挙げて意欲的に対応しているはずです。ですから、市民の皆さん方の口を封じているつもりもありませんし、市民の皆さん方からはアンケート、モニター通信等でもいろいろの意見を寄せていただいています。ここにも市民の皆さん方から意見を寄せていただくようにしておりますし、現に議会の議員さん方からも御意見を寄せていただいています。そうしたものを、世論がなぜやらないと言われるまで待つものではなくて、できるだけ速やかに対応していくという点では、執行機関と審議機関である議会とは、そういう意味では円滑に民意を反映した市政運営のためにその役割を私は果たしてきていると思っていますが、議員さんはそうでもないですか。私はそう理解をいたしております。 それからもう1つは、市長への手紙の問題について、私はあえて格好をつけて制度化などする必要はないと思っています。それは手紙にこだわることなく、電話でもちょうだいしておりますし、私どもも市民の中に出ていくことを責務と感じておりますから。どういう手段でどういう方法であっても、市民の皆さん方の声を行政が受けとめていく、そのことに極力門戸を開いていくことが私たちにとって一番大事なことでありますし、市長に直接なくても、部下にあっても、市民の声というものをおろそかにしないということが一番大切であるというふうに、私どもは部下にはそう指示をしておりますし、どの職員を経由した話でも、一定の市民の声は私どもの方に届くようにはなっております。 したがって、そういう点では、あえて市長に要望があるなら手紙を出せというやり方をしなければ、市長が民意を反映できないということになれば問題ですけれども、手紙でいただいても電話でいただいても、直接お越しいただいても、私がいなければ助役でも部下でも、どなたにあってもその声は間違いなく行政の検討の課題に上がってきておりますから、そういうことで市民の皆さん方に事構えて、さあ、ここへ意見を言ってこいという姿勢を、余り市長がとらないことの方が私はむしろ、構えとしては素直じゃないかなというふうに考えるわけです。皆さん方との考え方の違いがあるとすれば、また御指導をいただければありがたいと、そう思っています。 それから、高度成長のひずみにかかわる--私も今質問の要旨がよくわからなかったものですからあれですけれども、高度成長のひずみによって起きている障害者のための作業所の問題というふうに御質問されたと思ったんですけれども。高度成長のひずみはひずみの問題としてどう理解しているかという御質問であるわけですね。 私は、経済の高度成長によって出ているひずみは、人間が生まれて死ぬまでにかかわるあらゆる問題に内在していると思っています。一部の学者は、むしろ急激な成長であるよりも徐々にその環境を整備し、心構えができるゆとりのあるなだらかな成長であることが、人間社会にとっては適応性の問題として最も好ましいという意見を出されております。その論説を読むにつけましても、日本の経済の実態というのは、どちらかといえば非常に激しく経済成長を遂げてきた。それが逆に精神的な面からも教育の面からも、また国民生活のあり方においても、すべてのものに大きなひずみをつくってきたという点で、我が国のあらゆる施策の大きな課題は、そのひずみをどう是正していくかという点において、経済成長した年月に倍する年月をかけていかなければいけない課題をしょっていると、私はそう思っております。 そういう意味で、価値観の大きな変化も、すべてがこの経済の急激な成長によって出てきている課題でありますから、今、岡谷市議会に限らず国政の場にあっても、また民間のいろいろな機関の中でも提言されている課題--非行化の問題から始まって各種課題は、そうした価値観の大きな違いによって生じてきた人間生活の基本を揺るがすひずみが出てきているという点で、どなたもが問題意識を持っておられると思っておりますが、その点では行政施策の面でも、そのひずみがゆえに出てくる社会問題をどういう形でもって軌道修正をしたり、また補完措置をしたりしながら正常な、本来あるべき平和な社会をつくっていくための是正に、どう行政も民意も対応していくかという点で課題多き年になったというふうに理解をいたしております。そんなことでよろしゅうございますか。 それから、湯殿山の問題についてでありますけれども、一括処分、一括利用で広くその選択を行うということで、議会にその姿勢を示して今日に至っているわけですが、今湯殿山の問題についての一番大きな課題は、湯殿山の整備した土地をどう活用するかという内容よりも、むしろその用地が使える環境整備ができてない。これが解決してこなければ、実際には土地利用計画を明らかにしても絵にかいたもちで終わってしまうという点で、あと1~2の地権者の問題の解決に今努力がされています。その上で、今、庁内的に詰めてまいりました湯殿山の開発計画について、速やかに議会にお諮りを申し上げてまいりたいと思っていますが、時期の問題等につきましては、まだ私どもはここで明確にお答えはできませんけれども、関係者の協力が得られますれば、一日も早く議会にその御相談を申し上げてまいりたいと、さように思っております。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 鳥居平やまび公園のイベントにかかわる御質問でございますけれども、例年ですと8月の第1週の土曜、日曜を中心にしてのイベントであったわけですけれども、本年度につきましては7月の中旬から8月中旬にかけましてシリーズ的にやりたいということで、催し物広場を含めまして現在振興公社で検討中でございます。 それから、花岡公園にかかわる御質問でございますけれども、平成2年度につきましては最小限度の整備う行うものでございまして、釜口水門河川公園を含めまして観光の拠点となるような構想をこれからつくっていきたいということでございますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 各学校の様子を見ているかということでありますが、私どもはそれぞれ各学校の学習指導を、県の指導主事が参るときがいい機会でありますから、それぞれ回って見せてもらっているところであります。なるべく現場の要望にこたえていろいろな整備をしていきたい、こういうふうに思っているわけでございまして、外国人講師を伊那教育事務所からお願いする回数も、平成元年は44日もお願いをしているところでございます。しかも、1日にお二人来ていただいているときもあるわけでございまして、十分活用しているつもりでございます。それは、先ほども申し上げますように、内容とそれから指導時数の関係で、無制限にお願いする--向こうが来てくれるといってもお願いできませんし、したがいまして、学校の計画の中にうまく入れまして、そして発音や会話の助言をしていただいているところでございます。県がこのことの重要性を認識して、県費でそういうのを順に入れてくれているわけでありますから、それを活用していくことがよければ大変結構だと、こういうふうに思っているところであります。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、3回目の質問を許します。 ◆20番(宮崎福二君) 1番の市民合意ということについては、市長さんも今回のそれぞれの内容の中で相当謙虚に受けとめて、次期の大型事業、プロジェクト事業の推進への対応をお考えになっているかと思いますので、その点については了解します。ただ、これからはそうした市民的なまちづくり委員会といいますか、そういうものが出てくるということが望ましいわけですから、これからも行政がリーダーを発揮していただくということを含めて、そこのところはぜひお考えいただいて進めていただきたいということを要望申し上げておきます。 それから、観光のところで、ぜひとも岡谷市の起爆剤になるような形に持っていっていただきたいと思いますけれども、ただ花岡公園ですね、これについてはもっと思い切った構想を考えられる方が、岡谷市の名勝になるという可能性がありますものですから、今後十分に検討していただきたいことを要望しておきます。 それから、あと外国人講師の問題で、教育長さんの答弁が1つ落ちていますけれども、教育委員会が授業を参観していただくということをぜひ要望しておきます。これは既に現場の皆さんからも非常に要望が、私の方にはありますけれども、教育長さんの方にはそういう要望はないかどうかということですね。(「リ・リーン」終了)そういうことをお尋ねしたいと思います。それから、特に今はそうした国際交流にもつながっていくこの問題はグローバルな、グローバリゼーションといいますか、そういう形にもなっておるわけですから、ぜひとももう一回そこで高度な見地から目を開いていただくようにお願いしたいと思います。 あと、1つ落としましたけれども、バス停の件ですけれども、これは答弁ではインターのところぐらいは、今後の検討の中で解決していきたいというお話でしたけれども、当面、市内に3カ所ありますけれども、そうしたところにはまだまだ難しいということでございますかね、そういう解釈でいいですか。 以上、3回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 現場の先生からの要望がないかどうかと、こういうことですね。 私どもは現場の先生方の要望をできるだけ何事についてもお聞きしているわけでありますが、校長や教頭にぜひひとつ現場の意見をまとめて、そして要望があればこちらへ出すようにと、こういうふうで聞いているわけでございます。 授業は見ております。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 高速バス停のところの駐車場ですか、御承知のとおり用地が非常に高いところでありますし、ほとんどが密集地ですね。ですから、私は市内のバス停のところの駐車場対策というのは極めて難しいと思っています。ただ、隣接に例えば商店であるとか、もしくはそうした用地を持っていて、条件が整えば共同利用させていただけるようなチャンスに恵まれればいいと思っていますけれども、なおその点は、たとえ1~2台であっても、そんなことが可能であればできるだけ当たってみたいと思っていますが、現在私どもが当たってきている範囲では大変難しい状態です。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。        午後0時10分 休憩         ------------------        午後1時15分 再開 ○副議長(山崎芳朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 片倉万吉君の質問を許します。 片倉万吉君。         〔26番 片倉万吉君 登壇〕(拍手) ◆26番(片倉万吉君) 26番 片倉万吉です。順を追って質問いたします。 第1番の新年度予算編成の大要の中から数点お願いをしたいと思います。 まず、予算編成の基調は消費税導入をもとにしての予算編成でありますが、今度の選挙を通じて自民党は見直し案を掲げながら、選挙民の判断を仰ぐというふうな態度に出てまいりました。見直し案については、我が党を除く4野党も振り回された形でありますけれども、国の予算を見れば、何もこの時期に消費税を導入するというような必要はなかったではないかというふうに思うわけです。市長も言っておりますけれども、国、地方とも税収の伸びが堅調に推移しておるというようなことです。87年度の自然増は5兆 6,000億円、88年は5兆 7,000億円、89年の補正等を見ましても5兆 8,900億円というような非常に高額の選挙目当ての政策経費も入っていますけれども、補正を組むというような状態。それから90年度予算を見ても7兆円近い税収を見込んでおるという国の税収なんかを見ていくと、あれほど国民が反対し、天下の悪税とまで言われた消費税導入の必要性はなかったのではないかというふうに思うわけです。しかも、現在の衆参両議院の勢力範囲を見ましても、衆議院でもし自民党が見直し法案を出したとしても、参議院で否決された場合には現行法案がまかり通っていくという、こういう矛盾を生み出すわけです。そういった点ではまず、これだけの批判を浴びた消費税は廃止する以外にないというふうに私は思うわけですが、選挙の経緯等を含め、衆参両議院の勢力範囲等を含め、自民党の見直し案が必ず成立する保証はないわけでありますから、そこらについて市長の見解をお願いしたいと思います。 それと、消費税算入の予算案になっているわけですけれども、岡谷市の予算の中ではどういう形で影響があらわれているかという点について、お知らせをいただきたいと思います。それが1点です。 2点目は補助金カットの問題ですが、89年度に2年間の暫定措置としてやられた公共事業及び義務教育費の国庫負担という点については、負担率の引き下げが継続されていますから、予算編成のたびに問題になる補助金カットの市の予算に及ぼす影響、投資的事業並びに経常費等に対するものがおわかりであったら数字的にお知らせをいただきたいと思います。 3番目は、新都市開発についてでありますけれども、89年度の事業内容等についてこういうことをやりたいということで、6項目ほどの事業内容を報告されましたけれども、その内容の進捗状況というものはいまだに発表されてないので、その辺についてどんな進捗状況にあるか。また、ことしの予算の中でも新しく四千数百万の事業費が計上されております。そういった点で、環境調査とかあるいは埋蔵文化財の分布状況の調査とか、関連公共施設等の検討というようなことで予算化されておりますけれども、今の進捗状況はどうなっているんだろうということを、ひとつお聞かせ願いたい。特に関係区の地権者等の話し合いの中で具体的に出された要望、特筆すべき意見等がありましたら、加えて御報告をいただきたいと思います。 4番目は、鉄道高架事業の事業化への見通しでありますが、県、JR、市とのたび重なる交渉の中で、いよいよ事業化の緒につくのではないかというような予算計上をされております。そういった点で、ひとつ事業化への見通し等についてお聞かせをいただきたいと思います。 5番目には、高齢者の生きがいと健康づくり推進事業の内容等についてお聞かせをいただきたいと思います。 6番目には、市長も大要の中で、ベルリンの壁の崩壊等に象徴される東欧情勢の変化は1990年代に入りさらに大きな変貌の時代を迎えているという、非常に目まぐるしい内外情勢の変化等をうたってありますけれども、先日行われた日米緊急首脳会談--海部首相が首相の指名も受けないのに、夜中に電話でもってブッシュ大統領から呼び出されたという情報であります。そして国会においては、施政方針演説をして、野党の代表質問を受けないままアメリカへ飛んでいくと。そういった非常に、何というか屈辱的な、隷属的な、アメリカと日本との関係ということが本当に示された端的な例ではないかというふうに思うわけです。しかも、その会談の肝心な部分については、特に日米経済の摩擦絡みの構造協議の問題等に関しては、日本側から懇請して、その会談の内容は秘密にしてほしいというふうな申し入れまでしたという非常に異例ずくめで、屈辱的な会談だったというふうに思うわけです。 情報等によりますと、その中では、今世界の一つの情勢は、大きな流れというのは軍縮と軍事同盟を解体していく、それが世界の大勢になっているというふうに私は思うわけですけれども、そういう中でありながら、いわば逆行するような、日米安保条約をさらに強力に堅持していくというような取り決めがなされているというようなことについては、非常に問題があろうかと思います。しかも、そういう世界の大きな流れの中で日本の予算を見ると、世界第3の軍事大国ということで、国民のいやがる消費税を押しつけながら、アメリカの言いなりになって軍事費はさらに増大していく。こういう予算にあらわれている姿勢等を見ても、全く世界の情勢には逆行している首相の態度であり、しかも日米軍事同盟、日米安保条約に縛られながら、軍事的にも経済的にも政治的にもアメリカの支配下にあるという、非常に隷属的な日本の現状がそこで浮き彫りにされているというふうに思うわけですけれども、こういった点について市長の見解をお聞きしたいと思います。 以上、1点の新年度予算編成の大要については以上であります。 2が公園事業についてであります。その中の1つ、湖畔公園整備事業についてでありますけれども、今年度は基本設計の委託、用地買収等も踏まえて予算が計上されておりますが、建設委員会並びに特別委員会等でも論議を呼んだところでありますが、一応、湖畔街道のつけかえ等によって地元住民の反対陳情等がありましたが、県の都計審を前にしての縦覧に対する意見書の提出がなされたと報道されました。これらの内容と、またそれらに対する対応等について、地元とどのような折衝がなされているのか、きたのかというような点についてお聞かせを願いたいと思います。 花岡公園については、先ほど宮崎議員が述べておりますので、要望だけ申し上げたいと思います。 花岡城址は市史なんかを見ても西暦 1,200年時代から城主がおって、歴代そこを継承しながらきているというような、非常に史実に基づいても由緒ある城址でありますから、そういった問題や、あるいは東に諏訪湖を望み、北に天竜の流れを見るというような非常に景勝の地でありますから、積極的な活用ということについては、今度用地を買収しながら取り組みをするということですから、そのようにぜひお願いをしたいと思います。特に、その下には釜口水門あり、それから水門の河川敷公園ができましたから、それらの関連というようなことで特に力を入れていただく。それから、必要があれば、周辺の用地を買いながらさらに公園の充実を図っていくという施策が必要だろうと思います。特に、河川敷公園と花岡公園の連係というような点についても一層検討いただき、河川敷公園へ来たらこの上に花岡城址の公園があるぞというようなPRというか、そういった立て看板や、登っていく経路等についても一つのPRが必要ではないかというふうに思うわけです。その辺について前段の議員にお答えした以外のことがありましたら、お願いをしたいと思います。 3番目の総合福祉センターの構想についてでありますが、過日、新聞報道によれば、茅野市ではアクアランド構想の一角として勤労福祉センターの起工式が大々的に行われたということが出ております。内容その他については違うだろうと思いますが、総合的な福祉センターという構想については、各市町村既に建てられているところがあるようでこざいますが、それぞれ内容に特徴があるようです。岡谷市でもしこれを心がけていくということになれば、どういったような内容、構想を持ってお建てになるのかと。特にまた岡谷市は湖畔に温泉を取得しているというような条件もありますから、そこら辺を勘案しながら、当然建てられると思いますが、その点についてお聞かせを願いたいと思います。 4点目の下辰バイパスの計画その後と河川敷道路の供用開始でありますが、下辰バイパス計画その後でありますが、長年うたわれてきましたけれども、下辰バイパスの計画も岡谷市の西山、辰野町の東部開発計画等を考慮に入れながら期成同盟会としてはルートの検討に入り、近く各機関の合議をへてルートのめどを立てたいというようなことを聞きました。今どのような経緯であるかという点について、もしルートの案ができればいつごろそれが発表になれるかというようなことをお聞かせ願いたいと思います。 河川敷道路の三沢側の共用開始でありますが、この点はわかりましたからよろしいですが、別問題として天竜川河床の掘り下げの土砂運搬でありますけれども、これは何年か前に観蛍橋付近の土砂運搬についてダンプのタイヤの泥だとか、あるいはダンプ積載土砂の泥水等がしたたれて付近の皆さんに非常に迷惑をかけたという例があります。今、粉じん公害が最近の調査によっても10倍もふえてきているというような新聞報道がありましたけれども、天竜川の河川敷を掘り下げた、そしてその土砂を運搬する車からしたたれる泥水が県道に落ちて、それが乾いて、スパイクの粉じん公害並びに土砂の泥水による粉じんというのが非常に沿道の人たちを悩ませているわけです。そういった点では、その業者に対する指導という点で何らか考えられないか、ひとつお聞かせを願いたいと思います。 5番目、下水道事業についてでありますが、事業認可の区域を川岸地区を中心にして拡大していく、そういうために調査費が計上されております。いよいよ地元の人たちは狭隘な交通の激しい下辰線に下水道の本管が埋められるのかということで、早くやってほしいという期待が今出ております。私たちがいろいろの会合に行くと、川岸地区の下水道はいつになるかということを必ず聞かれます。そういった点では県道の地質調査を行うというような予算計上については、ああ、やっと手をつけてくれるかというような気持ちもありますし、いろいろな問題があっても協力しながら事業の推進に努めなければいけないというふうに今思っているところでありますが、その下辰線の地質調査を含めて川岸方面の事業計画がどのように推移していくのか、お聞かせを願いたいと思います。 6番目の農政についてでありますが、これは選挙中に私たち、農協などを歩いて支援要請したわけでありますけれども、農協の幹部の皆さんの話によると、選挙前にこういうものが来たという、あれは食糧管理事務所あたりからの通達ですかね、その前に信毎あたりからも報道されたわけですけれども、新しい行革審、新行革審においては既に米の食管制度は廃止されるんだということが決定されるというふうに報道されて、それを打ち消すような内容の通達でした。そういうことは絶対にあり得ないから、組織を通じて下の支部に通達してほしいという内容でありましたけれども、そこで話しましたけれども、その農協の幹部自身も、これは選挙の前だからこのようなことを言っているけれども、米の自由化にしろ、あるいは食管制度の廃止にしろ、これは自民党の本音を言ったまでだと。それで選挙中、私は、幾ら農民の人たちに対しても自民党を支持してほしいというような話はできなくなったと。職員の皆さんに対しても、何とか今の情勢を十分考えて投票しようというしかないというような話をしました。農協の最高の幹部でさえも、そういった自民党の米の自由化やあるいは食管制度の廃止という問題等については大きな不信感を持っているわけですが,そういう点においても、恐らく選挙が終われば米の輸入の自由化、それから食管制度の廃止というような攻撃が農家にかかって、米作農民を苦しめるということになろうかと思いますが、そういった情勢について市長はどのようにお考えであるかそのことをお尋ねして、壇上からの質問を終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 片倉万吉君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、新年度予算編成の大要の中から数点についてお答えをさせていただきます。 最初に、消費税の問題について御質問をいただいておるわけですけれども、消費税そのものの議論はそれぞれ今回の衆議院選、また前回の参議院選を含めて国民的な関心事として選挙の争点として議論がされてきておりますし、その国民の選択はいずれもが選挙の投票によって、それぞれの国会議員の主張に対してその賛否の姿勢を明らかにしておるわけですから、これを謙虚に受けとめていくということになろうかと思っています。消費税の問題にのみ固執するものではありませんが、議員さんの御質問にありますように、税収の伸びのあるこのときにという話につきましては、私の考え方としては、国の今置かれている事情は国債の発行残高一つ見ましてもそうですし、これからの国民生活を維持していくために財政確立を将来にわたって図っていくということと、国家の運営の基盤をきちんと確立しておかなければならないという点では、今、税収が多少いいからといってその場を食いつないでおけばいいという考え方は、どうも私どもも財政を預かる身として必ずしもそうは思わないのであります。ただ、内在している課題が課題だけに、この時期に税の問題についてしっかりした国民合意を得ておくという点では、国家はきちんとした対応をやはりなしていくべきであろうというふうに考えております。したがって、順調な税収の伸びの推移はよく理解をいたしておりますけれども、永代にわたってこの順調な推移が約束されるものではありませんから、今このときに対応をきちんとしておくということがやはり国の責任ではないかなというふうに思っております。 それから、補助金カットの関係について、中身はまた担当の方からお答え申し上げますけれども、全国市長会等でも国に対して財政の今後、地方交付税等をめぐっての議論が主になっておりますが、それぞれの財政をより健全なものにしていくために、都市財政の充実に関する要望として幾度となく国の方に強い働きかけをいたしておりますが、平成元年の11月26日に都市税財源の充実強化のところで補助金の問題等に強く触れて、一定の市長会としての考え方を明らかにして要望をいたしているところでございます。 それから、連交の関係で御質問いただきましたが、今日それぞれの課題に具体的に事業化に向けてJR並びに国、県、市、その4者が早期にテーブルに着いて、今後の事業化に向けての前向きな協議をすべきであるという強い主張をいたしてまいりましたが、その話し合いのテーブルに着くための準備段階としての話し合いは、一つの機会を設けることがやっとかなってまいりまして、それぞれの話し合いに入ってきておるところであります。今後の見通しがどう判断されるかは今日の話し合いの中から生まれてくるものにはなりますけれども、少なくとも線増計画については全く対応の余地はないとしてきたJRがこうした問題について前向きな姿勢を示してきたということは、少なくとも問題解決に対して前向きな考え方を持って話し合いの席に臨んでくることであるというふうに私どもは理解をいたしております。 そういう意味では、今後の事業化の見通しは、岡谷市の立場はこの事業を完遂させるという使命感を持って対応してまいるわけですから、どういう事情があろうともこれを実現するということですが、ただJRはそういう形で対応してくるかというところがなかなか不透明であるわけですけれども、これらも一応のテーブルに着いての話し合いが始まってきておりますから、今後には市の長年にわたる懸案事項だけに、一定の見通しをつけるべく一層の努力を払ってまいりたいと思っております。いずれにしましても、地元の現況に関する視察やら現況調査がJR内部で、それが具体的に行われてきているところを見ますれば、今までとは対応の姿勢もかなり違っているというふうに思っておりますので、早い時期に一定のJRの考え方を明らかにできるところまで私どもとしては詰めてまいりたいと、そう思っております。 それから、アメリカと日本との今日的な政治課題として取り組まれてきた内容についての御質問をいただいたわけですけれども、これは私の単なる見方だと思って、ひとつお聞き流しをいただければありがたいと思っています。 日本が経済大国であるかどうかの議論にもいささかの疑念はなきにしもあらずですが、いずれにしても今日、世界の中では日本という国とアメリカという国の力、もしくは影響力というものが非常に大きいということは、これはどこの国の国民もそうした立場に立ってアメリカの動き、日本の動きというものに大変注目をしているということは、どうも率直に受けとめてよろしいんじゃないかなというふうに思っておるわけです。その日米間が相互依存関係を緊密にしながら、日米の関係にとどまることなく国際情勢に及ぼす影響を十分に勘案しながら政策協調をしていき、かつ世界のそれぞれの国との平和共存のための大事なかすがい的な役割を果たしていくという姿勢は、もとより私はあってしかるべきものだというふうに思っております。特に今、世界を見てまいりますれば、日本の経済の力というものはこの近年に至って、わずか数年の期間にのみその評価を得てきたものであって、アメリカが今日まで世界のアメリカとして評価されてきたことは日本に比べてはるかに長い歴史を持っているわけです。それから、よかれあしかれ、アメリカも世界の国を動かすイニシアチブをとってきた国家の1つでありますから、その責任とその力が、どちらかといいますれば、アメリカの競争力を低下させるよりは強化していくことの方が世界の平和共存に貢献する力は極めて高いとされて、きょうまで日米間の問題についてもアメリカの競争力強化に資する視点からも最大限の努力を日本としてもはらうべきであると、今日、中山外相はそう述べております。 そうしたことを考えてみますれば、私は日本の総理大臣がアメリカの大統領とホットラインで結ばれながら、そうした情勢に機敏に対応でき、行動がなし得る状態にあるということは、むしろ好ましいことであって、それは日米間に限ってのことであってほしくないと願っているわけです。そうした点から、アメリカはソビエトともそうした関係を樹立するための努力がなされてきているように、日米間も、また日本対他の国にあっても--日中関係だってそうですが、そういう姿でお互いに共存していく社会を目指して、そうした固執してきたイデオロギーをある意味では脱ぎ捨てたり、またあるときには、お互いの立場を相互理解しながら、そうしたデタントの動きに、より積極的な姿勢が示されてくるということは、私はやはり喜ぶべきことじゃないかなというふうに観念的にはそう理解をいたしております。ただ、話されている内容は私どもが関知できる内容に至っておりませんから、少なくとも私たちの願う平和社会実現のための会談であり、施策の検討であっていただきたいと、心から願っております。 それから、総合福祉センターの考え方について、少しだけ私からお答えをさせていただきます。 総合福祉センターの基本的な考え方をどうその理念をまとめていくかということについては、いろいろの考え方が出てまいりますから、きょうのお答えがすべてそれを示唆するものでないということをあらかじめお含みをいただきたいと思っています。少なくともこうあることが望ましいという点でお答え申し上げてまいりますれば、地域在宅福祉活動の拠点としての考え方は、まず機能としては必要となってくるであろうという点、それで総合的多機能施設としてやっぱり考えていくべきだろうというふうに、一応施設の理念についてはそんなことになると考えています。では、具体的な事業としてどんなものが入ってくるかといえば、ただいま議員さんが御指摘なされたように、例えば入浴サービスの問題だとか給食サービスの問題とか、現在行われているそうした福祉事業、これはデイ・サービスの問題や研修--福祉研修の問題だとか福祉相談の問題であるとか、また逆には、当然情報提供の場であるべきであるという点やリハビリ訓練の問題だとか、日常生活訓練の問題であるとか、いろいろそうした対象になる需要者のニーズにできるだけこたえていかれるようなもので、かつ相互協力して1つの施設によって、利用によってはその効果を複数に期待できるような活用があればなお望ましいという点で、今後そんなことが総合的に検討されながら、具体的な総合福祉センター構想というものがつくられてくるというふうに思っております。したがって、今後また市民の皆さん方のニーズもございますし、岡谷市としての特色ある総合福祉センターとしての機能も持つべきだと思っておりますから、また御指導いただければありがたいと、かように思っております。 それから、農政問題につきましては、米の自由化と食管制度の廃止については、基本的には私は反対の立場に立っております。米の自由化も食管制度の廃止も、今日性急な解決としてその選択をすべきでないという立場で、農政問題については今後にもそうした姿勢で臨んでまいりたいと、かように思っております。 ○副議長(山崎芳朗君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 消費税とそれから補助金カットの額について申し上げます。 平成2年度の一般会計予算におきます消費税相当額につきまして、総体の数字で申し上げますと、歳入関係では 918万 8,000円程度、歳出関係で総額で1億 1,941万円ほどになります。 それから、補助率カットの影響額ということでございますが、平成元年度から恒久対策として措置されておりますその経常費関係も含めてというようなお話でございます。経常経費の関係分としまして1億 2,359万 8,000円、それから平成2年度までの暫定措置でございます公共事業関係分としまして 6,541万 7,000円、合わせまして1億 8,901万 5,000円という額になります。よろしくお願いします。 ○副議長(山崎芳朗君) 都市開発部長。         〔都市開発部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎都市開発部長(横内啓吉君) それでは、新年度予算編成の大要の中の3番目の新都市開発につきまして、御答弁を申し上げます。 御質問をいただきました各項目につきましては、新都市開発事業を成立させるための最重要項目でありまして、官民を挙げまして今その検討に努めておるところでございます。早期に一定の方向を出したいということで、今後予定をされております官民研究会でそれぞれ一定の考え方、検討結果の中間報告がなされてくるものと思っております。いずれにいたしましても、現時点では民間研究会として地方都市建設整備事業としての位置づけがございますので、一段と力を入れていただいている状況でございます。 なお、項目の中の関連公共施設の整備事業につきましても、県が主体となりまして1月9日には現地踏査をするなど、検討を重ねておる状況でございます。土地利用計画につきましては、官民研究会の中で検討されましたものを議会にも御報告を申し上げ、御了承をいただき、現在も地元説明を続けておるところでございます。現在までの説明の中で出されました主な意見といたしましては、この事業はいつごろから始まるのか、何年くらいで完成をするのか、また土地は賃貸借か買収か、単価はどのくらいか、事業主体がどこになるのか、自然環境との調和、水源対策等。それから森林経営は頭打ちであり、有効な土地利用としての検討をしたいというような意見もございますし、関係の区では区の活性化につながるものにしてほしいというような意見が出されておるものが主でございます。 それから、2番目の公園事業について、72名の意見書に関連いたしましてどのような折衝をしてきたかという御質問をいただいているわけでございます。 湖畔開発に関連をいたします湖畔公園の都市計画決定と都市計画道路湖岸線の都市計画変更につきましては、2月15日に開催をされました都市計画地方審議会で答申がされまして2月26日付で告示がされておるところでございます。湖畔開発計画につきましては、昨年、議会等へも御報告をし了承を得ます中で、8月から各区の関係者、地権者に対しまして延べ12回の説明会を実施いたしました後、並行いたしまして公園と街路にかかわります地権者の皆様を対象といたしまして、戸別訪問等により個人説明を行いまして、市の計画を進めることについての御理解を得るべく努めてまいったところでございます。戸別訪問での意見聴取の結果といたしましては、大方の皆様には御理解を賜ることができましたので、市の都市計画審議会へ諮問を申し上げ、異議がないとの答申を得たものでございます。 なお、都市計画審議会におきましても、地権者の意向に配慮するようにというような条件をいただいたところでもございます。また、縦覧期間中には反対の意見書の提出がございましたので、市といたしましても再度、関係者の皆様の御意見を把握するために戸別訪問を実施してまいりました。その結果、出された72名の地権者の皆様の中で半数以上の皆様には、今回の計画について、今まで私どもがお聞き取りをいたしました内容で御理解をいただいておることがわかったわけでございます。この都市計画決定は岡谷市の将来を担う重要なマスタープランでありますから、これを実現に導くことは行政の役目であります。しかし、地元の関係者の合意が事業実施の上では大変重要になってまいりますので、引き続き関係地権者の皆様には御理解を得るべくお話し合いを深め、補償、代替地などには誠意を持って対処し、事業の推進に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 4番目の下辰バイパスに関連をいたしまして、計画の進行状況と、いつごろルートの発表ができるかということで御質問をいただいております。 下辰バイパスにつきましては、平成元年7月の期成同盟会におきまして、ルートの素案づくりを進めるべく御提言をいただいております。下辰バイパスは現道の渋滞解消もさることながら、伊那圏と諏訪圏の交流の拡大に寄与するものでなくてはなりませんし、また交通体系の上からも必要となる複数ルートとしての位置づけもあわせて検討しなければならないと考えております。さらに、先ほども御指摘がございましたように、岡谷市、辰野町両市町の開発計画や周辺整備等にも配慮をいたし、地元に利益をもたらすものであることが必要であろうと考えております。バイパスルートにつきましては、期成同盟会幹事会におきまして事務的なものとして検討しておりますけれども、まだ両市町での総合的な検討を行うまでにはなっておりません。また、事業主体でございます県との検討を行う段階までにも至っておりません。立地条件や地形も複雑でございますし、技術面からも実現性のあるものでなくてはなりませんから、今後は幹事会で検討ルートを県と協議ができる段階まで早く準備を推し進めるべく取り組みをしてまいりたいと思います。 こんな状況でございますので、今後その詰めができ次第、期成同盟会等にもお諮りをし、発表というような段階になると思いますが、現段階でいつごろということは明確には申し上げられませんので、よろしくお願いをいたします。 ○副議長(山崎芳朗君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 花岡公園にかかわる御質問でございますけれども、周辺用地につきましては、実施計画でもその姿勢を示してございますけれども、今後も地権者の協力を得る中で必要な場所については拡張を考えていきたいと思っております。 それから、公園全体の整備にかかわる御提言をいただいておりますけれども、花岡城址を中心とした公園であること、それから大変な景勝の地であること、それから釜口水門河川公園との連係ということを含めまして、将来的に構想を考えてまいりたいと思いますので、御了解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長(武井政次郎君) 1番の新年度予算編成の大要についての中で生きがい対策について御質問いただいたわけでございますが、高齢者の生きがい対策につきましては、大変高齢化社会を控えて重要な問題でございまして、従来からシルバー人材センターの設置、育成、老人クラブの支援、育成、その他各種の高齢者対策というようなことで事業を実施してまいっているところでございます。特に新年度につきましては国の高齢者の生きがいと健康づくり推進事業のモデル指定を受けまして、老人クラブを中心に事業を進めてまいりたいと考えております。 事業の計画といたしましては健康づくり、それから学習活動、スポーツ活動という3つの柱を据えまして、老人クラブに委託をするというような形でこれを実施してまいりたいわけでございまして、一定の組織だてをいたしまして、健康教室、相談活動、それからOA教室等の開催やマレット・ゴルフの普及などを通じまして、健康生きがい対策の推進を図ってまいりたいと考えております。この事業を通じまして、高齢者が生きがいを持って社会活動ができるような基盤をつくっていきたいと、こんなことが趣旨の事業でございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 4番の河川敷道路の供用開始につきましての御質問にお答え申し上げたいと思いますが、平成元年の工事につきましては、観蛍橋から杉浦製作所の上のあたり、つまり竜上橋との中間になりますが、約 780mを舗装及び安全施設を実施してまいっております。引き続いて平成2年につきましては、それから上流、現在の多目的広場のところまで、約 520mを実施し、完成していきたいという目標で考えております。したがいまして、供用開始の時期につきましては、竜上橋の完成後に、現在使っているところの通学区橋の撤去の問題がございます。それから管理道路としての工事の進捗状況等もあるものですから、これらの状況がはっきりしないと本日この段階では明確にお答えできませんが、なるべく早く生活道路として利用できるよう努力を払ってまいりたいと思っています。 それから2点目として、天竜川の河床掘削土の運搬について御指摘をちょうだいしたわけでございます。天竜川改修工事につきましては大変、関係区の皆さん方のお力を得まして工事も順調に上がっております。道路へ出る前には一度車をとめまして水を切るとか、または最低、週3回道路スイパー等を入れたり、散水車等を入れて清掃を行っておりますが、ただいま御指摘のようなことを踏まえまして、今後、地域住民に今よりたとえどれだけでも御迷惑のかからないように業者指導を県の方へもお願いをしてまいりたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 水道部長。         〔水道部長 斉藤文夫君 登壇〕 ◎水道部長(斉藤文夫君) 川岸地区の認可区域の拡大に関連してお答えを申し上げたいと思うわけございます。 川岸地区の下水道事業の促進につきましては、前にも議員さんから御質問をいただき、お答えを申し上げているわけでございますが、御承知いただくように、あのような立地条件の中で交通対策をいかにするかが問題でございます。そのために私どもいろいろの策を講じているわけでございますが、市といたしますれば下水道事業につきましては、5年に一度の事業の見直しを整備状況に合わせてやっているわけでございまして、たまたま平成2年度がその年に当たるわけでございまして、事業認可区域三沢区の山の手、県道下約40haを含めての約60haを追加をしてまいりたいというふうに考えます。 また同時に、あの県道の事業実施に当たりまして、地下の構造がどうなっているかというような点についての地質調査、あるいは施工方法関係について新年度予算に調査費を計上させていただいているところでございます。予定区間につきましては、中央印刷から西中まで約 1,000mを予定しております。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 片倉万吉君、2回目の質問を許します。 ◆26番(片倉万吉君) 第1番目の消費税等に絡めて、消費税導入という税制改革については、問題点としてはやっぱり所得税、法人税の中にあるあの不公平税制を是正していけば、消費税導入なんかしなくても幾らでも税金は捻出されるんだという見解を持っているわけなんです。そういった意見だけは申し上げたいと思います。 それから、国際情勢の中で我が国とアメリカとの協調ということを今までどおり言われましたけれども、ベルリンの壁が崩壊されたのに象徴されるように、東欧並びにヨーロッパにおける情勢というのは、もちろんソ連やあるいは大国主義的な、あるいは官僚主義的な支配というものは人民大衆の自由と民主主義を求める力によって覆され、新しい方向に今踏み出そうとしているわけですけれども、その中でソ連軍の撤退はチェコでは既に始まっているわけです。しかもハンガリーでも撤退の交渉が始まっている。それから東西ドイツの統一という点についても、我が党が既に提唱しているわけですけれども、両ドイツ双方がワルシャワ条約とそれからNATOからの離脱、そういうことが大きな問題として、軍事ブロックから離脱しようという世論が高まっているというふうになっているわけですから、そういった関係でいけば、ワルシャワ条約がありNATOがあって、お互いに軍拡の関係を強めて対立を強めてきたんですけれども、ソ連軍の撤退ということでアメリカのNATOにおける駐留ということも必要なくなってくるということが、これは今後世界に大きな影響を与えていくだろうと。ドイツ統一問題についても両ブロックからの離脱ということになれば、これとて非常に大きな問題になっていくんじゃないかというふうに思うわけです。 日本の場合には、アメリカのいわゆる安保条約にしがみつきながら、目下の同盟者として夜中に呼びつけられるような状態ですから、ある政府高官が言うには、日米の関係は他の欧州諸国と違う点はどこにあるかというと、安保条約があるからだと。だから防衛問題が出れば、すぐ経済問題が裏腹に絡まってきているんだということを政府の高官すら言っている状態ですから。そういう状態というものは早く払拭していかなければならないのではないかと。しかも国の予算を見ると、アメリカの言いなりになって防衛費を年々6.数%もふやしていくというような状態の中で、消費税を導入しながら国民を苦しめていく、こういう政治が1つの流れになっているわけですから。 そういった点では、これからの世界の流れからしても、今度の日米首脳会談の中身なんというものは時代に逆行している問題だというふうに私は思うわけなんで、特にアメリカでも最近、昨年の10月7日にはワシントンで25万人のデモがあったんですね。日本のジャーナリズムは余り取り上げていないんですけれども、25万人のデモのスローガンは「軍事費を削って家をよこせ」と。アメリカにはとにかく 300万人も家のない人たちがいるし、最低生活以下の人たちが 3,190万人いると言われているんです。こういうやっぱりアメリカの軍事費の増大の中で国民が非常に苦しい生活に追いやられているというような状態の中で、ことしあたりの予算編成の中では軍事費を削減していくという方向が出ているわけです。そういうものを見た場合に、裏腹に日本の軍事費は毎年毎年増加されていってしまう。こういう政府自民党の姿勢というものは、やっぱり世界の情勢からいけば逆行している問題だというふうに私は思うわけなんです。この点については、意見だけを申し上げておきます。 鉄道高架事業については、これからのようですけれども、大変苦労をしていただいて、JR、県、国、市が1つのテーブルに着けるということは一つの前進していくあらわれではないかと思うわけです。この点についてはひとつ、沿線の人たち、土地を売った人たちの立場に立って、さらに一層の努力をお願いしたいと思います。 湖畔公園整備事業については、下浜区の人たちからこのような声が寄せられました。長い間公園づくりということで言われてきたけれども、現在の湖畔の現状というものは、土を盛ったり、土運搬で非常にえらい仕掛けになっていると。それから失対事業がなくなってから、あの美しかった花壇も放置されたままで全く見る影もないんじゃないかと。(「リーン」予鈴)そういったような点でもやっぱり一定の批判がありますから、その辺をやっぱり--そういったものが感情的にも、湖畔公園建設に絡めて出ているというようなことを聞きましたから、その辺についてはひとつ留意していただきたいと思います。 総合福祉センターについては、なかなか構想も大きいようです。多岐にわたっているようですけれども、積極的にひとつ市民のニーズにこたえてやっていただきたいというふうに思います。 下辰バイパス、その他はよろしいです。 下水道工事については、ひとつ鋭意一層の努力をお願いして、川岸地区の実施計画を早急に立てていただいてやっていただくようにお願いをしておきたいと思います。 農政についてはわかりました。 それから、新都市開発についておおよそのことはわかりましたけれども、鮎沢区の人から言われましたけれども、鮎沢区は2月22日に地権者等を集めて会合を持って、本沢がほとんど住宅地に入れられてしまうと。せっかく中央道の土を盛って、あそこへ田んぼを造成しながら耕作をしているというところがつぶされては困ると。鮎沢区には米どころとしてはあそこしかないじゃないかという声がありました。それから、もう1つは、何かあの上の方に貯水池だかダムをつくって水を使うというようなことでかんがい用水はなくなるんだから、下の田んぼなんかつくれなくなるぞと、あきらめなさいというような言い回しで市の人たちが説明されたというふうに聞きましたけれども、そこらの真意をちょっとお聞かせをお願いしたいと思います。答弁はその1点だけでよろしいです。 ○副議長(山崎芳朗君) 片倉万吉君の再質問に対する答弁を求めます。 都市開発部長。 ◎都市開発部長(横内啓吉君) 鮎沢地区の新都市開発事業に関連をいたしまして説明会が持たれたときの発言に関連をいたしまして御質問をいただいております。 確かにあの地域は鮎沢区の穀倉地帯であるので、住宅用地にしてもらっては困るというような意見が確かに出されました。私ども開発の中では西地区というようなことで位置づけられておりまして、前回 230haの時も、今回見直しをいたしました 542haの時点、いずれもあの地域は住宅地域になっております。そんな中でそういう意見も出ましたので、今後お話し合いを続けさせていただくということで、その場では具体的な結論を出してございません。今後もお話し合いを続けていただくことにしてございます。 なお、そこでダムの話も出てまいりましたけれども、私どもの段階ではその場では定かでございませんでしたので、後日、御返事を申し上げることにしてございます。それで、調査をいたしまして、その段階では話題としては以前に出ておったようでございますけれども、今日時点では具体的になっていないということで御返事を申し上げた経過がございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 片倉万吉君、3回目の質問を許します。 ◆26番(片倉万吉君) 公共事業の開発に対しては、住民の世論を十分取り入れて慎重にやっていただきたい、このことをお願い申し上げて、終わります。ありがとうございました。 ○副議長(山崎芳朗君) 片倉万吉君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩をいたします。         午後2時18分 休憩         ------------------         午後2時33分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 林 公敏君の質問を許します。 林 公敏君。         〔19番 林公敏君 登壇〕(拍手) ◆19番(林公敏君) 19番 林 公敏です。 以下、通告順に従いまして一般質問をいたします。 1番としまして、新年度予算編成の大要について市長にお伺いをいたします。 3点、市長さんにお答えをお願いをいたしますけれども、まず1番といたしまして、市民の大きな要望にこたえて4期目も力強く歩まれているわけでございますけれども、昨年、市長さんは、過去12年間で私の約束してやれなかったことはスケートリンクだけだったと述べられたわけでございます。選挙公約を 100%実現するということは財政が伴うことであり、また社会情勢、経済情勢が激しく動いている今日において大変難しいことであると思います。新年度予算編成はそういう意味合いからして非常に重要なポイントを握っている年であり、市長の政策的なものが多く含まれ、公約達成のためにさらに努められたと思いますが、公約の達成率を含んだ考えをお聞かせいただきたいと思います。 2番といたしまして、1998年冬季オリンピックに長野市を含め世界6都市が招致に名乗り出て、来年6月に行われますIOC総会の投票で開催地が決定するわけでございますけれども、いよいよ招致のレースも本格化し、私たちも県民として実現のために応援を惜しまないわけであります。今日に至るまでの林市長さんの活躍を振り返ったときに、会長の吉村県知事を筆頭に常にトップの場で働いてこられたと思います。去る3月3日、帯広市で開かれました90年世界ジュニア・スピードスケート選手権大会も大いに長野をアピールする場となったと思いますけれども、来年6月まで市長さんがオリンピック問題で対外的に働かなければならない役割は大いなるものと考えます。もちろんバイタリティーのある市長さんですから、両立させ、何も心配は要らないと思いますけれども、そのためにどのような予定が組まれ、どのようなお考えを持たれているか、お尋ねをいたします。 3番目といたしまして、市長は財政的な面とともに市民との対話、人材の育成など、この地域に住む人々が心を一にして明るく住みよいまちづくりに努められるような推進的な立場に立っていただかなければならないと考えます。小さな町の中でいたずらに争い事を多くし、混乱を招くことはよいことではないし、国際文化産業都市を標榜している当市にとっては悲しいことだと思います。しかし、悲しいことに、人間は常に自分を為政者に対して有利な立場に置きたがる。その結果、強い為政者を錦の御旗に仕立てて動く姿が目につくようになっております。私にしてはちょっと回りくどい言い方をしてしまいましたけれども、最近やたらに「市長がこう言った」という言葉をもとに、いろいろな物事が動かされていると耳にいたしております。私は、自分のことですが、過去において何度も体験していますので慢性になっておりますけれども、言った、言わない論はさておいて、そうした結果が市民を傷つけ、やたらに反発的なものを植えつけるものになってはいけないと考えますし、市長にとってもマイナスであると考えます。こうした論議は大変難しいことですが、どこかに小さいながらも原因があるのではないかと、大いに気になっている問題ですので、お考えをお尋ねいたします。 2番といたしまして、不在者投票について、選管の局長さんにお尋ねをいたします。 選挙法で厳しく定められている問題ですが、今回の衆議院選挙など予測されてはいましたが、1カ月前に予定ができないなど、旅行や結婚式などさまざまな理由で、国民に関心があった選挙だけに不在者投票をされる市民も多かったと思います。新庁舎になってから私自身もちょっと大変だなとは思っていたやさき、自分自身も不在者投票をすることになり、不在者投票の厳格な仕組みに驚いた次第であります。研修先で、選挙離れの若い人たちが全員不在者投票を済ませてきたことに驚いたわけですが、ほとんどの人が何とかならないかと言ったのにも驚きました。私も同様ですが、内容を知らずに言うのはたやすいのですが、面倒だとか混乱して待っていて大変だったとか、車が置けなかったとか、各支所でできなかったなど、帰ってから選挙法を勉強して赤面している次第ですが、現実的な市民の声でした。選管のやり方がどうのこうのということではなくて、今回の選挙を通して不在者投票のあり方、問題点など、直接携わった立場でお答えいただけたらと思います。 3番目に、道路行政について。 1番として大雪対策。2月の大雪はその後の暖冬に助けられて大した後遺症もなく1週間程度で除雪されたわけですが、久し振りの大雪でどう対応されたか、問題点、反省点をあわせてお答えをいただきたいと思います。 その2といたしまして、県単工事と市の連携問題について。2月下旬のある日突然、工事を知らせる告知板が県道下辰線の横河川から新屋敷の交差点にかけて立てられたわけでございます。この工事は歩行者の安全のために80㎝の高さのガードレールを設けるという工事だそうでございまして、横河川から市役所までと、市役所から新屋敷交差点まで、2つの業者が受け持って行われるということだったようでございます。この工事について県からも市からも一言の説明もなく、例えば市役所から新屋敷までの間の問題は、業者がガードレールを 450m、住民に聞いて取りつけるということで既に入札済みとの話であるというわけでございます。もちろん、この問題について住民や商業者などからクレームがつき、近々、市・県を交えて話し合いをして結論を出すということで解決しているようでございますけれども、ちょっとむちゃな話だと思います。たとえ県道といっても、一番は岡谷市民が使っている道路ですし、道路に接している住民は岡谷市民です。余りこういう例はないでしょうが、まことに残念なことだと思います。しかし、この問題が起きてみて周囲を見回したときに、県と市との連携ができていない問題、意思の伝わっていない問題が事務煩雑のあまりか結構多いのではなかったでしょうか。税金を有効に使う意味においても、連携を密にして住民に喜ばれるまちづくりをしていただきたいと考えますが、現実はどんなふうになっているのか、お尋ねをいたします。 4番といたしまして、酸性雨と市の対応について。 酸性雨の問題は今や世界的に注目され、さまざまな報道を通して北ヨーロッパの樹木の立ち枯れ、魚の生息できない湖、金属、彫刻の変形など、被害の実態に触れて恐ろしさを感じられていると思います。国内でも既に酸性度の強い雨も観測されており、被害こそ出ていないが、県の調査でも確認されております。原因は、工業化の進歩によって起きた環境汚染の問題であるわけであります。酸性雨とはPH 5.6以下の数値を示す雨のことで、工場や自動車から排出される硫黄酸化物や窒素酸化物が大気内で化学反応を起こして亜硫酸や亜硝酸などに変化して雨に溶け込むわけでございます。欧米の場合ではPH4台と言われていますが、県内でも4に近い値が観測されており、直接問題が起きやすい学校のプールなど心配が多いわけですが、市の安全課としてどうとらえて対応しているか、お尋ねをいたします。 5番といたしまして、ふるさと創生と市民要望の今後の対応について。 ふるさと創生1億円の使い道を市民に求め、結果は県営スケートリンク場づくりの導火線的な役目に決定されたわけでございますけれども、全国各地の報道を見聞する中で、岡谷市民も大きな夢を持っていたわけであります。市で市民要望を求めた、ふるさとまちづくり提案内容の報告により 245件が広い分野にわたり出されたことを知ったわけでございますけれども、提案の中には平成2年度予算の中で具体化してきているものもありますが、数多くのユニークな提案もされているわけであります。市として市民に対して結果を報告するだけでなく、今後このデータを活用して市民の要望にこたえていくおつもりなのか、お尋ねいたします。 6番として、東京理科大諏訪短期大学について。 いよいよ4月から開校になりまして、1年生 300人、来年から合計 600人の若者たちが集い勉強し、語り合う場が生まれたわけでございます。茅野市のみならず、諏訪圏の活性化と発展のかなめと期待されて開校するわけですが、諏訪圏に短大ができた喜びばかりでなくて、学費や生活費など相当額の圏外流出を防ぐこともでき、大きな経済的効果もあるといわれ、最近では岡谷市にも学生のアパート探しの広告が出されるなど、学生が近隣の町の活性剤にもなろうとしているわけであります。私は昨年、経済部に調査をしていただきまして、岡谷市から大学、専門学校に通っているいわゆる学生の数を調べていただいたわけですが、大体 800人から 1,000人だろうということでした。仕送りを毎月されている議員さん、職員の皆様もおいででしょうが、毎月少なく見積もっても10万から15万円仕送りするとすると、岡谷市から毎月1億から1億 5,000万円が送られているわけで、年間12億から20億円という大層なお金がそれぞれのところへ送られているわけでございます。地元から通えることによる親の経済的並びに精神的負担が軽くなり、卒業後地元に就職することで労働力の確保と質の向上が図られるなど実に喜ばしいことであるわけでございますが、岡谷市が、全体から見れば少ない額ですが、相当額を負担している立場から現在の状況をお尋ねをいたします。 以上、この壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(片倉久三君) 林 公敏君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは数点についてお答えを申し上げます。 新年度予算編成の大要のところで御質問いただいたわけですが、私の第4期目の市長選の折、市民に公約をした内容は御承知であろうかと思っていますが、岡谷市がお年寄りに安らぎを、若者に夢と希望を、そして豊かさを分かちあえる、そんな魅力と活力あふれた都市づくりに全力を傾注してまいりますという点で、大きくは5点に分けて公約をいたしました。ごらんいただければ、どれも皆取り組みをし、かつ完成していることにお気づきだと思っております。少なくとも選挙の公約は、その職を目指すものにとっては市民に対する大事な約束手形ですから、そういう観念に立って努めて誠実にそれを実現していくための努力を払っていくということで、少なくとも心構えはそのように取り組んでまいったつもりでございます。達成率というのはどういうふうに算出するかわかりませんけれども、内容とお比べをいただいて御批判をいただければと思っております。 それから、IOC決定に向けてのオリンピック招致活動に関しましては、今、長野冬季オリンピック招致委員会の全国の組織の会長は吉村知事でありますし、私は単なる委員に今は過ぎません。県内の場合は国内競争に勝つための戦いを副会長としての立場でやらせていただいていますが、以後出てくるのは国際イベント、IOC委員の入ってくるセレモニーには極力参加せよということではありますが、それも国の招致委員会からの参加の招請が出てきた場合と会議に関してのみであり、できるだけの御協力を申し上げてまいりたいと考えておりますが、今のところではまだ具体的に招致活動に対してスケジュール等、参加の要請というものは出てきておりませんので、どういう要請を受けるかは定かには至っておりません。 ただ、この1990年は東京で9月にIOC総会が開かれます。理事会並びに総会が開かれますから、来年のバーミンガムのIOC総会に向けて一番大事な場面になりますから、その時期は恐らく全力を挙げて--その数日間は世界のIOC全員がそろう場所ですから、先般のプエルト・リコで行われたIOC総会のとき同様、日本にとっては総力戦になってくるかと思っています。その辺が一番大きなことしの山場になってまいりますし、あとはことしの12月にワールドカップが続けて2回、浅間と軽井沢で開かれますから、これも我が国にとってはISF委員、IOC委員に向けての全力投球が払われるときだと思っております。わかっている予定としてはその辺のところが核になるだろうと思っておりますが、できるだけのなせる努力はいたしてまいりたいと考えております。ただ、さりとて内政問題をないがしろにしてIOCの活動のみに専念することは許されませんから、その辺は今度は庁内の市政運営上の問題、改めて議会にも御相談申し上げながら、そうした対応については一定の御協力が得られた場合にのみ参加するということで、知事の方には了解を得ていかなければならないだろうと、さように思っています。 それから、町の中での争い事だとか、言った言わないの議論があるのは、小さなところにあるにせよ、市長に何らかの原因があるではないかという御指摘ですが、私もそう思っております。そういう意味では、まあ本当は、キジも鳴かずは撃たれまいなんていうとしかられるが、できるだけ不要な会話や不要な親切はやっぱりすべきでないと、このごろしみじみ反省をいたしております。(笑声)したがって、市長という立場をよく認識して、事の処し方には十分慎重を期すべきであろうと、さように考えております。 それから、5番目のふるさと創生と市民要望のところで、ふるさと創生のときに市民の皆さん方からお寄せいただいた御要望や御意見、これは当然、今後の市政を進めていく上に市民の積極的な御意見でございますので、十分に参考にさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 選挙管理委員会事務局長。         〔選挙管理委員会事務局長 鳴沢偉次君 登壇〕 ◎選挙管理委員会事務局長(鳴沢偉次君) 2番目にいただきました不在者投票についてお答えをいたします。 不在者投票は、選挙の期日前に例外的に投票できます特別の取り扱いですから、不正がないようにということで、そういう配慮から個々の手続が綿密に規定されておりまして、その厳格性を保持することによって選挙の公正を確保しようと、法令によりまして極めて詳細にその手続が規定されております。例えば記載所の位置にしましても、選挙管理委員会事務局の一室、あるいはなるべく近くの一室にと指導がされているのが現状でございます。 通常の投票と異なりまして、宣誓書の記入や2回封筒に入れて封をすると。何かと慣れないことで御負担がかかるわけでございますが、先ほどの衆議院選挙の折には、15日間に1,009 人ほどの不在者投票がなされたわけでございますが、投票日前日が最高で 284人でしたから数字的にはゆっくり投票できるはずですけれども、実際には集中しておいでの場合がどうしても多くありますので、フレキシブルに対応できる事務処理の円滑化を検討するとか、投票を早めに済まされるようPRの方法を検討するとか、また庁内の御案内も一層配意してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 道路行政の1番で大雪対策についてどう対応したかということにつきまして、最初に御答弁申し上げたいと思います。 主要幹線で、かつ圧雪のためにわだち掘れが大きくて人力ではどうしようもないというところにつきましては、モーターグレーダーによるところの除雪を、今井新道ほか5路線3,040 mを実施してまいりました。 2つ目としますれば、路面の凍結部分への、これは塩化カルシウムの対応でございますが、42路線、約1万mにつきまして実施をしてまいりました。 3番目といたしますれば、急坂等のスリップ防止対策という意味で 100カ所に約 7,000袋の砂袋を用意いたす中で対応してまいり、なおかつ通り抜け等については危険だと思われる4路線につきましては、通り抜け不可能案内標識等をもちましての対応をしてまいりました。 次に、問題点や反省点はどうかという御質問でございますが、今回の大きな特徴といたしますれば、大変うれしく思ったわけですが、多くの市民の皆さん方が自分たちの生活道路だという認識を持っていただいて、除雪に御協力いただいたということについては大きな特徴の1つかと--特徴といえば大変恐縮でございますが、ありがたいお話だったと思います。 その反面、今度は側溝だとか水路に雪をほうり込んだという形で、残念ながら5カ所の水路が溢水をしてしまったという現状もございました。 それから、反省点という形で御質問いただいたわけですが、そういう形での御答弁ではなくて、今後の除雪対策ということでお答えをさせていたただきたいと思っていますが、やはり何と申しましても、地域地域で市民一人一人の皆さん方のお力をちょうだいして除雪をお願いをしたいという基本的な考え方については変わりないわけですし、より一層の御協力をちょうだいしたいと思っています。 それから、全体を岡谷市そのものが機械で除雪するということは、これは到底不可能でございますが、日陰等でわだち掘れ等が甚だしいところやら、また人力ではどうしようもないようなところにつきましては、機械の投入も今後はやむを得ないだろうと思っています。 それから、やはり塩化カルシウムによるところの解氷の対応も、機械とあわせまして必要だろうという考え方を持っています。それから従来と同じでございますが、急坂ということについては砂のポストの対応ということで、今後の大雪等に対する対策はそんなことを考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 3番の 2) 県単工事と市の連携問題の中で御質問いただいたわけですけれども、諏訪建設事務所で今年度工事として県道下辰線、柴宮付近から新屋敷方面へかけて歩行者横断飛び出し事故防止のために、先ほどお話しありましたように、防護さくを設置するということで、古いものの更新と新設工事を進めているわけでありますが、既に一部終わっているところもあるわけです。当該沿線は商店街でありまして、店の入口だとか車庫等があるために設置困難な場所もかなり多いのが実情であるわけです。県では各戸に事前了解を得て進めていると言ってはおりますが、先ほど林議員さんからの御指摘のように、やり方が少しまずかったようでありまして、関係する商業会の皆さんに御迷惑をおかけしたようであります。したがいまして現在、その商業会の皆さんと打合せ会をしているわけでありますが、十分御理解を得てから事業を進行していきたいと、こんなふうに申しております。大変、今回沿線住民の皆さんにも御迷惑をおかけしたわけですけれども、今後とも一方的な進め方でなく、住民の皆さんとの十分なコンセンサスをとって対応していくよう私どもの方からも県の方へお願いをしていくつもりでございます。 それから、4番目の酸性雨問題と市の対応でございますが、酸性雨については議員さんおっしゃるとおりでありまして、我が国でも一部地域におきましてPH4%台の強い酸性雨が確認されているようであります。しかし、生態系などへの大きな顕在的な被害は出ていないというふうにも聞いております。日本の土壌が主にアルカリ性であるということで、中和されるということもありますし、大気汚染防止法等によりまして規制が厳しいという面もありまして、被害が余り出ていないんではないかというふうに思います。 しかし、今後も酸性雨が降り続いてまいりますと、将来生態系への影響が心配されるわけであります。県における調査におきましては諏訪地方も含め、今問題のような数値にはなっておりませんし、また市が行っております諏訪湖、河川の水質検査等におきましても、PH7程度で特に問題は起きていないわけであります。今後とも調査をしていくとともに情報収集に努めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 6番目にいただきました東京理科大学諏訪短期大学について、若干経過を含めてお答えを申し上げたいと思います。 この建設工事につきましては、昭和62年11月から造成工事に着手をいたしまして本体工事の校舎、管理研究棟、厚生棟、体育館につきましては昭和63年12月15日に着工し、本年2月19日に完成、引き取りがされております。これは1号館が教室と鉄筋コンクリートづくり地上2階、一部地下1階建て、2号館が管理研究棟でありまして地上3階建て、3号館が福祉厚生棟一部2階建て、それに体育館であります。現在、備品等の搬入も行われておりまして、あと客員宿舎、外構工事については竣工式までに終了ということになりますが、一部植栽につきましては季節の合う時期に植栽するということで少しおくれるということであります。 開校までの日程でありますが、昨年12月22日、文部省から許可が下りまして、同日から学生募集の開始をしております。本年1月9日から願書の受付開始、2月に入りまして推薦入学の選考が行われております。それから一般学生の募集が締め切られておりまして、その入学試験が3月13日に行われ、その合格発表が3月17日になっております。3月28日にこの理科大の竣工式が行われ、4月12日に入学式が行われることになっております。この中で推薦入学者の学生募集についてでありますが、公募制と推薦依頼校制の2通りであります。公募制につきましては県内の高校六十数校を対象に60人以上、推薦依頼校制につきましては諏訪地方の10高校を含む県内二十数校を対象に60人以上ということで、現在既に決定をしておるようであります。一般の募集につきましては3月9日が締切日でありますが、これも相当数の応募が見込まれておるようであります。 お話にありましたように、岡谷市を初め諏訪地方の子弟もその恩恵に浴することになりますし、またこの地方唯一の大学設置でありまして、大学教育を受けることができることになりましたことは大きな意義があるものというふうに考えております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 公敏君、2回目の質問を許します。 ◆19番(林公敏君) 19番 林 公敏です。 では、2回目の質問をさせていただきます。 1番目の市長さんの御答弁では、実に謙虚なる御答弁をいただきまして、いろいろ立場上大変でしょうけれども、次の次もあることだと思いますので、気を使って大いに活躍していただきたいと思います。 それから、2番目の不在者投票につきましては、要望といたしましては、選挙法で定まっているものですから別にどうしようもないんですけれども、やはり全国的に投票の棄権というものが非常にふえてきているのが現況だと思います。やはりそれには立候補者にも問題があるでしょうけれども、選挙法にも問題は必ずしもないとは言えないと思います。そこでさらに、いろいろな物事をやるのにはお金もかかりますし、人手もかかりますし、非常に大変でしょうけれども、選挙離れしてしまってはやはりそれは大きなマイナスだと思います。来年は非常に身近な選挙もありますので、できる範囲内でその市民要望にこたえる努力というものをしていただけたらと思いますし、さらに全国そういう会合に出ていったときに、そのような意見具申でもなさっていただければ幸いだと思います。 3番目の道路行政につきましては、私はこの大雪の問題というのは前にも言ったことがあるんですが、結局、岡谷市の場合はある意味において無策だと言わざるを得ないと思うんです。現在スパイクタイヤの問題も岡谷市はノーということで、スパイクタイヤを認める、そういう考え方の中で進まれているわけでございますけれども、やっぱり除雪というものは無策であってはならないと思います。先ほども言ったとおり、たまたまことしの大雪というものは、その前後の暖冬に随分と助けられたということは、これは明確に出ているわけでございます。それで最近は、朝起きて、出勤するために戸をあけて、ああ雪が降っているとびっくりして大騒ぎをする家庭というものが非常に多いと思います。それで、雪が降っているから除雪に協力するようにというような広報車を出すくらいの、やはり早めの対応をされる努力もされた方がいいんじゃないかと思いますけれども、そんな点どう考えるか、お尋ねをいたします。 それから、2番目の県単工事と市の連携問題につきましては、私はおとなしく言いますけれども、建設部長さんに答弁いただけると思っていたんですが--民生部長さんが答えくれたからといって別にどうということないんですが、私は前々から言っている問題として、余り言うと地元のことばかり言っているじゃないかということになるんですが、すばらしい庁舎ができて、すばらしいカノラホールができる。ことしは非常に国の内外から、岡谷市へ見える方が多いということで、私はやっぱり、ホテルへ泊まった方が車でこっちへ来て、道を全然歩かないというならいいけれども、何ですか、案内板も立派なものができたりして、町を当然歩いてもらわなければいけないと。そういうためには、やはり町をきれいにするという努力をしていかなければいけないと思うんです。そうしたときに、やはりメインとなる道があの状態では非常に私は残念だと思うんです。それで、今度の問題も別にどうということはないんですけれども、もう少し一体化した中で建設部あたりが中心となって考えて、道路行政というものをもう少し真剣に考えてもらわなければならないんじゃないかと思います。 なお、9月の一般質問の際道路のかさ上げの問題に触れたときに、部長さんは、今後はしないということを言っているやさきに、もうかさ上げを、しばらくしたらしているというようなことで、何か言っていることが全然ちぐはぐで、もう何をやっているのかなというかえって疑問に思うような、不信感にも近いような問題が多いわけでございますけれども、大事な税金を使っていくんですから、効率的に、住みよくて--訪れた外国の人たちも国内旅行者も、本当に「ああ、きれいな、美しい楽しい町だな」というようなまちづくりに私はぜひとも努力してもらいたいと思うんです。そういう意味でこの問題を取り上げたわけでございますけれども、建設部長さんからこの問題について、違った立場から御答弁をお願いをいたします。 それから、酸性雨と市の対応につきましては、非常に問題になってきておりますので、何かことしは、民間に調査委託するというようなお話もございますけれども、手を抜くことのないようにしていただきたいと思います。 5番目のふるさと創生と市民要望の今後の対応については、市長さんのお考えを十分に納得いたしました。 6番の東京理科大学諏訪短期大学につきましては、一応の経過はお聞きしたわけでございますけれども、さてこれから岡谷市はこの理科大学に対してどうするかということが非常に私は問題になってくると思います。岡谷市にあれだけ広告が配られて、新聞広告にも出て、幾人かの人が岡谷市で生活をして通うことになると思いますけれども、その若い人たちが岡谷市に定着することによって岡谷市にプラスになっていくように将来的に考えていかなければならないと思います。そこで市長さんに一言--諏訪テクノハイランド地区に設立されたこの優秀な技術者を養成する大学を、今後岡谷市の工業界にどうプラスさせていくか、岡谷市のためにどうプラスさせていくかというお考えを、大変今まで長い経過の中で難しい立場で御苦労なさってきたと思いますけれども、一言お尋ねをいたします。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 林 公敏君の再質問に対する答弁を求めます。 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 最初に、大雪対策について広報車を出して早めの対応をどうかという御提案をいただいたわけですが、基本的にはやはり地域住民の皆さん方にも除雪をしていただくという、これがベースで、ぜひ御協力をお願いをしたい。なお、その降雪の状態によって、また道路の状態によっては、そういう広報車等について必要性があれば、これはその時点で対応してまいりたいと思っています。 それから2点目で、市の庁舎の付近を含めた県道下諏訪・辰野線のお話を今御質問をいただいたわけですが、我々の建設部としても、まちづくりの一環としての街路整備の重要さと申しますか、ストリート・ファーニチャー的な、そういう屋外的な家具としての位置づけの中で、きれいにしていくということについては議員さんの御指摘のとおりでございます。 なお、そういう中で特に事業主体の県の方にも、現在の歩道整備についても単に、穴のあいたところに舗装をかけるということではなくして、今後補修をしていく場合においては、そういうまちづくりの一環という形の中での対応を現在継続してお願いをしているところです。なお、一部、市役所から駅へ向かいまして歩道整備をしてまいりたいと言っております。 それから御指摘のオーバレイの問題でございますが、多くの県道の中でも特に下諏訪・辰野線につきましては、駒沢方面から向かって切削オーバレイという形で実施してまいっております。ただ、御指摘の新屋敷につきましては、そこまでまだ到着しないから、当面の策として、大変御指摘受けて申しわけございませんが、上へまたかぶしていっちゃったということでございまして、基本的には県とすれば切削オーバレイという考え方を持っております。なお、それへ向かって今後も岡谷市としても県に対して努力をしてまいりたいと思っています。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 東京理科大学の生徒をどう地元に定着させるかということにつきましては、私どもも長年、ふるさとまつり等就職ガイダンスをやってみて、しみじみ思ったんですが、結局最後は、就職の時期のPRでは既に遅いということですね。私はできるだけ、在校生である時代に地域の産業界が、まあ企業という言い方でも結構ですし、岡谷の人たちがどういうふうにして子供たちとの接触のチャンスをたくさんつくっていくかということが、最後はやっぱり人と人との問題になってまいりますから、そうした学生を温かく包んであげられるような町としての対応、それから企業としての備え、そうしたことに十分な配慮をしていくべく御協力をいただけるよう努力をしてまいりたいと、そう考えております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 公敏君、3回目の質問を許します。 ◆19番(林公敏君) 19番 林 公敏。 以上で終わります。 ○議長(片倉久三君) 林 公敏君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午後3時21分 休憩         ------------------         午後3時45分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 増沢千明君の質問を許します。 増沢千明君。         〔16番 増沢千明君 登壇〕(拍手) ◆16番(増沢千明君) 16番 増沢です。 通告順にお伺いいたします。 このたびの総選挙で、自由民主党は議席を減らしたとはいえ安定多数を確保しました。ゆえに選挙後、マスコミや評論家が口をそろえて言ったのが、衆参両院のねじれ現象による政局の混迷でありました。外に目を向ければ、70年間にわたる共産党一党独裁による政治体制や指導体制は、東欧において音を立てて崩壊し、その変革のあらしは本家のソ連にも及び、その行方を世界じゅうが注視しております。また、日米間の貿易不均衡による経済摩擦はもう待ったなしの具体的対応を迫られるなど、この重大な局面についての論争は今回の選挙で全く行われず、内政面でも土地問題や政治改革、農政など、これらまた山積する諸問題にも各党ほとんど触れず、ただ税制改革の一環である消費税のみをとらえて、廃止か見直しかの二者択一の論争で終始した選挙に、私はこれでいいのかと首をかしげたくなる思いでございました。しかし、選挙は終わり、結果は出ました。衆参両院のねじれ現象ゆえに、もし国政が停滞、混乱を繰り返すようなことがあれば、まず迷惑するのが自治体であり、一番迷惑するのは主権者である国民であります。去る2月県会の冒頭、吉村知事もこのことについて重大な懸念を表明されております。現状の政局と選挙結果等を踏まえ、岡谷市長としての所感をまずお伺いいたします。 さて、この1~2年、マスコミや政治、経済面で多用されている国際化という言葉があります。岡谷市でも第2次総合計画の中核的課題として位置づけ、数々の事業を実施しており、昨年9月、アジア都市総合行政視察団に私も参加させていただき、コタキナバル市を訪問しました。参加者全員、今回の姉妹都市提携申し入れに真っ向から反対だと申し上げた人は1人もおりませんでした。ただ、相手が初めての発展途上国の都市であることへの不安と、市民の十分のコンセンサスを前提としての理解でありました。帰国後6カ月が経過しましたが、全体の報告書もまだ出ませんし、市民コンセンサスを得るためのアプローチである広報も、さっぱりこのことについて取り上げなくなってしまいました。昨年、岡谷市が公式訪問、1カ月後テト・オン大臣、副首席来岡、過日サバ大学名誉称号授与でコタキナバル市へ出発された羽吹議員に託された林市長からの親書などと、確実に友好関係は維持されていることとは思いますが、このことについて2~3お伺いいたします。 昨年10月、テト・オン大臣が来岡され、帰国後現地のプレスはどのように報道したか、おわかりでしたらお聞かせいただきたいと思います。市長さんはコタキナバル市との人的交流の1つとして、シルバーボランティアを言われましたが、こちらから送るとともに、コタキナバル市民を研修生として岡谷市へ定期的に招くことをお考えになりませんか。 次に、この国際化の進む中で、市職員も外国語研修が必要と思いますが、この種の研修は行われておりますかどうか。市民課、両病院、教育委員会、企画課、カノラホールくらいには英会話、しかも行政、医療、芸術などの専門用語をマスターした職員を配置できないかどうか。 もう1点。私も初めて海外から日本を見る機会を与えていただき、意識の改革に非常に役立ち、勉強させていただきました。市の海外研修や留学等、若い職員を積極的に派遣すべきだと思いますが、いかがでしょうか。ましてや、プライベートな海外旅行など自由に行かせるべきだと思いますが、あわせてこの点についてもお伺いいたします。 続いて、岡谷市在住外国人の動態についてお伺いいたします。 今回この質問のため、1カ月ほど前からあちこち調査というよりお伺いに歩きましたが、結局何もわからないということがわかったという奇妙な体験をいたしました。したがって、的確な御答弁がいただけない部分もあるだろうとは思いますが、この点についてはいたし方ありません。ただ、昨年、丸子町であった事件のように、警察も町も関係機関も、事件が起きて初めてその実態を知ったというようでは、国際化を進める岡谷市としてはあってはならないことでありますし、しかもまたこのような事件がいつ起こるかわからないという治安上の不安も絶対ないとは言えないわけでございます。したがって、これからの質問は1つの問題提起としてとらえていただき、端的に質問を申し上げます。 まず、民生部へお願いいたします。外国人登録の対象となる人たちはどのようなケースでの場合か。不法残留、不法就労とは法的にどのような場合か。岡谷市在住の外国人の数、国別、入国の目的。 続いて経済部にお伺いいたします。永住者を除き、ここ数年、市内の商工業、建設業等で就労した外国人の数、現在の状況についてお聞かせください。労働力不足の深刻さが増す中、外国人労働者受け入れを希望する企業もあると聞いていますが、このことについて岡谷市経済部としての基本的なお考えをお聞かせいただきたいと思います。丸子町の事件後、外国人の就労について県サイドから実態調査をすると新聞報道されていましたが、岡谷市または関係機関に調査の通達があったかどうか。また、その結果はどうか。 次に、両病院へお伺いいたします。過去3年間、保険証を持たない外国人の診療件数と病名、治療費の支払いの有無等についてお聞かせいただきます。この問題については以上であります。 続いて、文化行政の中から3点についてお伺いいたします。 先日、平成2年度文化会館自主事業が新聞報道されました。昨年11月3日オープンから本年3月までの5カ月、まだ2~3の事業は残してはおりますが、まずは順調な滑り出しであったと高く評価いたします。ただ、平成2年度からはオープニング記念事業も終わり、カノラホールのイメージを定着させる、将来を見据えた大切な年度となります。そこで、平成2年度自主事業プランニングに当たった理事会の基本的理念についてお伺いいたします。5カ月と12カ月の期間の違いからも、事業費が前年度同額の 3,000万円で大丈夫かどうか。中心的事業はどこへ置いているか。平成元年度記念事業についての観客、聴衆の動向から見た事業の分析をどのようにしているか。 以上についてお伺いし、続いて文化センター整備についてですが、実施計画を拝見しましても、平成4年までほとんど顔を出しておりません。ただ、平成2年度で11万 9,000円、平成3年度を飛ばして平成4年度で 320万円、公民館施設整備として計上されているのみであります。しかし、公民館運営審議会ではあくまで自主的にか、それともいずれから諮問されたのか、2年間にわたって小委員会を設置して、公民館を中心とした新文化センター構築のための研究に入っております。文化センター運営審議会には何も諮問はありませんが、生涯教育の重要さを社会教育の中で常々力説、重視しながら、この3年間、実施計画にのせることのできなかった教育委員会の考え方、姿勢等についてお伺いします。 また、社会教育施設関係の審議会、協議会等の委員の重複任命が常々多いと感じておりますが、その実情について明らかにしてください。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、御質問の数点についてお答えを申し上げます。 先般行われました衆議院選の結果に対しての市長としての所感を求められているわけですが、私どもは衆議院の選挙の結果については、これは国民の投票によって御承知のとおりの結果になったわけですから、国民の声としてこれを謙虚に受けとめて、国政の今後に対する予測される政策遂行がどれだけ可能になってくるのかという点が地方自治体の立場からも重大な関心事ですけれども、地方議会同様、国会にありましても議会の審議ルール、それから一定の手続というものが当然守られてくるはずですから、そうしたことを推測してまいりますれば、国民にとってことし1年は大変課題多き年になるだろうというふうに心配をいたしております。 それは、国民が性急に今求められている各種事業につきましても、それは国会の議を経ずにして予算の執行がなされるものではありませんし、政策の決定がなされるものではないわけですから、いずれにしても衆参の政治体質が違っているということは、これからの予算並びに法律その他、そうした諸手続を経ていくための審議、議決に大変な混乱を重ねていくだろうというふうに推測をすればするほど、一体、国会が本当に国民のためにどれだけ物を考えてそれぞれの主張を国民のために調整してくれる機能を持ってくれるかどうかということは、選ばれた国会議員の良識に問う以外にはないという点で、ある意味では厳しい監視の目を向けていかなければならないと思っております。一自治体の首長の立場でなし得るものではありませんが、全国市長会等を含めて、地方自治体全体に出てくる影響を極力小さなものにして、これが実現に向けて政治が動いてくださるようにそれぞれの主張を国に対して、これは政党イデオロギーの問題とは別ですから、そうした立場できちんとした主張をいたすべきときにくるだろうというふうに、そう考えてその立場で今後、全国市長会を初めとする地方六団体の動きは、その内容と状況によってやっぱり一定の考え方を持つことになるだろうというふうに想像いたしております。 国際化の問題のところで御質問いただきましたが、コタキナバル市との姉妹都市締結に関する課題につきましては、先般サバ州の副首相であるチャウ・テット・オン閣下が御来岡いただきました折にも、一定の期待している要件についてのある程度の基本的な話もされました。先般、コタキナバル市を訪問しました折にも、コタキナバル市のピーター・チョング市長がどういうことを岡谷市に対して期待しているかということについても、あらましの考え方は私どもも確認をいたしてあるつもりです。ただ問題は、その折にも申し上げてまいりましたが、私どもは少なくともかなりの人たちがコタキナバル市というものがどういう町であるかについてわざわざの御足労をいただいて、コタキナバル市というものを見ていただいているわけですが、しかし肝心なコタキナバル市のピーター・チョング市長さんはまだ岡谷市を一度も訪問されていない。そのことが今後の話し合いの中で、話と中身が違っていたというお互いの理解の相違点をつくってはなりませんし、それからコタキナバル市市民に対して岡谷という町に対する正しい理解を持ってもらい、その上で姉妹都市を行うか否かについて、もう少し詰めた話を行うべきであろう。それは単なる向こうの市長と私との話ではなくて、その町のリーダーである立場にある人たち--私どもの町にとっても--そういう人たちがやっぱり忌憚なく話し合いながら、お互いに姉妹都市の意義というものをどういうところに見つけて理解をしていくかということがかなり詰められてこないと、形だけの姉妹都市締結であるならば、これは国際的な問題をかもし出すおそれもありますから、そういう部分で慎重であるべきであろうというふうに考えております。私どもの方では常にコタキナバル市とのファックスのやり取りはかなり行っております。したがって、考えられる問題について、もしくはどういう状況にあるかについて、私どもが資料で知り得ない部分については、そうしたファクシミリ通信できょうまで対応してきておりますし、極めてコタキナバル市も積極的な返答に努力をしてくださっています。 先般、羽吹議員さんにお預けしましたのも、当時コタキナバル市視察の折に、市長がみずから岡谷市を訪問して、岡谷市の多くの人たちと語ると同時に、岡谷の町を見ていただき、そしてコタキナバル市にあって想像していた岡谷市と、実際に見ていただいた岡谷の町とを比較していただきながら、その理解が将来姉妹都市という締結にふさわしい町であるか否かは、これはピーター・チョング市長さんの目で確認していただく以外に方法はないということで、岡谷市への訪問を公式に御案内を申し上げたというのが、今回の親書であるわけです。幸いにも5月のうちにはしかるべき岡谷市への御訪問を必ず行ってくださるということで、お返事をいただいておりますから、その折また議会の皆様方にも--ぜひ随行者をつけての御来岡をいただきたいと私どもは考えておりますから、そのときにまた皆さん方にも十分なお話をしていただき、その上でしかるべき姉妹都市の締結を行うべきか否かについての話し合いを、今度は町の中の問題として、議論の場に私の方からもお願いをいたしてまいりたいと、さように考えております。 それから、コタキナバル市の多くの関係者、平たく言えば、岡谷市にも御訪問いただいた農業・漁業大臣ですとか、それからサバ・デイリーエクスプレス紙の報道記者だとか、当時お集まりいただいた華僑の関係者だとか、いろいろの、町を代表する皆さん方の意見は、今コタキナバル市は、特にマレーシア人の若者の将来に向けて、海外交流、海外研修の場、特に日本語を取得するという点でそうした人たちを渇望しているというお話や、それからもう1つは、地域産業の面では、板金に始まる各種のその技術をとにかく欲しいという、そういう技術者の指導者を欲しいという話はかねてから、一番最初のときから要請されてきたことでありますが、それはとりもなおさず、NGO国際シンポジウムの折に明らかにされた内容でありますけれども、先般のチャウ・テット・オン閣下のお話の目的は、養蚕技術をぜひコタキナバル市に導入したいということで、その協力と指導を求められていた。いずれもが我々の町の市民にとって、その対応がなし得ないものではないという点で、そういう意味では民民交流を行っていくという一つの柱としては、今までに考えてきた都市に比べますれば、直接コタキナバル市民との接偶と、それからそうしたチャンスにめぐり合えるという点では、非常に夢を持てる話題ではないかというふうに私は思っております。いずれまた、前段お答え申し上げたような内容でお考えをいただければというふうに思っております。 それから、現在、英会話のできる職員というのは庁内にもかなりおります。ただ、即時通訳ができるような職員はということになれば、これは本当に限られた人数しかありませんが、大方の日常会話については、かなりの職員がそういう素地を持った、教育を受けた者がおりますから、それをより資質を高めていくための勉強の機会というものをどこに与えていくかということも一つ、庁内としては検討をいたしている内容であります。それからもう1つは、若い職員の海外研修--役所からの研修でなくても、任意で海外へ出る機会を持つ--このごろ新婚旅行は皆外国ですから。ですからそういう意味で、かなり海外への渡航チャンスというものは体験をし、またそうした機会に積極的な参加がされているという点では、私どもが想像する以上に若い職員はそうしたものにめぐり合っている人たちは大勢いるわけです。ただ、私たちのいう海外研修というのは外国へ行ってくることが目的ではなくて、外国へ行って何を一体学ぶのかということが一番大きな課題ですから、そういう部分で、海外研修を行うには単なる渡航のチャンスをつかむというだけではなくて、かなり勉強を重ねておかないと物見遊山の旅に終わってしまう。それは必ずしも効果的な結果を期待できないという点で、職員の海外渡航については、私も市で行う海外研修の機会には部課長からできるだけ若い職員にとにかくチャンスを与えてやってもらいたいというお話をいただいておりますから、若い職員を随行させるということに心がけながら、事前研修の問題、行った後の研修の結果に対してどういう勉強がなされているかということにも、その次のまた研修の機会のために、かなり関心を持って私どもはその職員との接遇をいたしておりますが、今までの研修は極めて高い内容の研修ができている。しかも我々が当初、計画、予定をしたものよりも極めて高い感性を持ってその成果をつくり出してくださっているという点では、議員さんの御指摘がなされているように、きちんとした目的と研修の内容に対する基礎知識を持っている職員には、できるだけ意欲的にそうした機会へのトライはさせていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 2番の 3) 岡谷市在住外国人の動態の中で、民生部へいただきました御質問にお答えをいたします。 1つは、外国人登録の対象となるのはどのようなケースかという御質問ですけれども、これは外国人登録法で定められておりまして、2通りございます。1つは、日本において外国人となったとき、いわゆる生まれた人です。その日から60日以内。それからもう1つは、日本に入国して90日以上滞在する場合。この2つの場合に登録の申請をしなければならないというふうになっております。 2点目の不法残留、不法就労とは法的にどのような場合かという御質問ですが、出入国管理及び難民認定法という法律で、旅券または在留資格証明書に記載されました滞在期間を超えて滞在する場合、これを不法残留といいます。また、入国目的を外れて就労した場合、これを不法就労というふうに申し上げます。 3つ目の岡谷市在留の外国人の数、国別、入国目的ということですけれども、平成2年1月末現在で申し上げますと、登録者数は 289人、国別では韓国、朝鮮が主でありまして210 人、パーセンテージでは73%です。フィリピン人が57人、20%。その他22人、7%であります。入国目的では、今申し上げました7割余に当たります韓国、朝鮮のこの方々は生来者でありますので、それ以外の79人につきましては興行、あるいは結婚等を目的として入国しております。 以上です。
    ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 経済部に寄せられました御質問にお答えをさせていただきます。 不法就労者の雇用の状況につきましては、公共職業安定所ほか関係機関に問い合わせをいたしておりますけれども、実態につきましてはつかめていないのが現況でございまして、そんなことから、県からの通達についても承知はいたしておりませんので、御理解をいただきたいと思います。 ただ、外国人の雇用及び研修生につきまして、昨年末からことしにかけまして長野県経営者協会では会員によってのアンケート調査をしております。中間報告ですけれども、県内 129事業所のうち 5.4%が外国人を雇用しているというような回答がされておりますけれども、これは先ほど言っております不法就労という形ではなくて、正規な方ということでございます。それから、研修生につきましても 7.8%の事業所が研修を受け入れているとのことでございますけれども、現在私どもが承知をしているだけでも、市内で2つの事業所、20名の方が現在研修を受けているということでございます。 それから、外国人の単純労働者受け入れに対する経済部としての考え方ということの御質問でございますけれども、これにつきましては、有識者また産業界からいろいろな意見、提案が寄せられていることは承知をしておりますけれども、受け入れについては次のような問題の発生が懸念をされます。1つは、国内の雇用機会が不足するということ。例えば高齢者層に対する雇用への圧迫の問題、それから国内の労働者の労働条件の向上に対する障害、それから景気後退期において外国人労働者の失業の問題、あるいは国内全体の失業情勢の悪化、それらいろいろの問題かあろうかというふうに思っております。 また、労働市場への影響だけでなくて、経済、社会全般に及ぼす影響もありますので、十分慎重な研究が必要ではなかろうかと、そんなふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院事務長。         〔岡谷病院事務長 中原寛毅君 登壇〕 ◎岡谷病院事務長(中原寛毅君) それでは、2の国際化についての3)の中で岡谷病院に対する質問にお答えいたします。 外国人で保険証を持たない患者の診療件数でございますが、昭和62年度3件、63年度が7件、平成元年度が3件であります。診療内容につきましては、じんま疹、できもの等の皮膚の切開、急性咽喉頭炎、感冒等の軽度のものが主なものでございます。 患者の国籍につきましては、診療内容に直接関係がないものですから、確認はしてございません。なお、当院で診療した患者につきましては、保険制度に未加入者でありますから、自由診療ということで全額自己負担で納入がされてきております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 塩嶺病院事務長。         〔塩嶺病院事務長 長沼金作君 登壇〕 ◎塩嶺病院事務長(長沼金作君) それでは塩嶺病院の状況をお答えいたします。 医療保険の適用を受けない外国人で診療をした件数でございますが、過去3年間で2件でございます。いずれも平成元年度でございます。それから、病名でございますが、1件は軽いけがでございます。もう1件は結核でございます。それから、治療費の支払いでございますが、1件につきましては同行した雇用主が全額支払いをしていきました。あと1件につきましては、分割をして支払いをすると、そういう約束になっております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 3番目の文化行政についての御質問にお答えをいたします。 1)の文化会館の自主事業についてでございますが、この自主事業につきましては、市民にすぐれた芸術文化を鑑賞する機会を設け、生の芸術を市民の身近なものにしていくということが1つ。それから、市民に芸能、音楽等、文化創造の場を提供するということ。第3に、その他教養を高める諸事業を行うと。これらの事業については、収支決算の見通しが困難なものについても芸術文化の普及上必要なものや、あるいは継承文化の保存振興上必要なものは自主事業として実施していくと。非採算性の事業についても、入場料金の不足分等、これは市費負担で補てんをしていくと。さらに、これらを実施するに当たって、芸術活動の自主性を確保しながら、共催等の民間活力の効果的導入を図っていくということが、この自主事業を行う基本的な考えでございまして、振興公社では積極的にこれらの方針に基づいて会館記念事業を計画、実施していただいているところでございます。 平成元年度については、今後の会館運営のあり方を模索しつつ、将来の自主事業の方向を決定する重要な年度と位置づけまして、子供からお年寄り向きまで、それから、古典よりモダンダンスまで、幅広いジャンルにわたって計画を立案していただいているところであります。平成2年度の自主事業の中心的な事業でございますが、音楽を主体としたカノラホールの特徴を生かして、1つは小沢征爾の指揮による新日フィルのコンサートを9月、それから東京バレエ団による「くるみ割り人形」を12月、なおオペラ公演を3月と、以上の3つの事業を柱にして計画をしているところでございます。これらの事業について、現時点では 3,000万円の自主事業負担金で消化できるという考えで計画を進めていてくれます。 その次に、平成元年度は15本の自主事業を計画し、実施してまいりましたが、おかげさまで総体的に順調に推移してまいっております。そんなふうに受けとめておるところでございます。特に観客動員の面から見ますと、 100%というものが数多く9本ございます。大変よかったと思っておるところでございます。特にクラッシックコンサートにおける音響のよさの点では、演奏者を含めて観客一同、大変好評でございます。なお、会館の建物としての特性やそのイメージが市民に徐々に理解され、評価され、定着しつつあるものと考えております。これからも一つ一つの事業内容についてなお詳細に分析をし、今後の事業に生かしていきたいと、こういうふうに考えております。 なお、貸し館の場合には、この使用法などを十分徹底する必要があるということでありまして、この点も十分指導して当たっていきたいと、こういうふうに考えております。 次に、文化ゾーンの整備についてでありますが、議員さんのお話しいただきました公民館運営審議委員会への諮問は、平成元年の1月に公民館長が、公民館の施設設備の整備のあり方について諮問をいたしたものでございまして、これは新文化センター構築について諮問をしたわけではございません。平成元年の10月に任期切れのために中間報告をいただきまして、さらに平成2年度末までに答申をいただくことになっております。文化センター諸施設の整備のあり方についても、これは全般にわたりますので、なるべく早い機会に文化センター運営協議会へ諮問したいと考えておるわけでございます。そして、それらを勘案する中で基本計画の策定、あるいは基本設計委託等を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。なお、庁舎周辺の土地利用等をも考慮する中で、行政文化ゾーン全体のレイアウトをきちんとつけた上で、それぞれの施設計画に入らなければならないと考えているわけでございますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 次に3)の社会教育関係審議委員の重複でございますが、公民館運営審議委員の委員さんは20名、文化センター運営協議会の委員さんが17名でございまして、そのうち兼務者は8名でございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 増沢千明君、2回目の質問を許します。 ◆16番(増沢千明君) 16番 増沢です。 1番については御所見を承って、それで結構でございます。 2番、国際化のうちの1番、コタキナバル市との姉妹都市提携でございますけれども、これにつきましては、市長さんおっしゃるように、5月、ピーター市長、岡谷へ来ていただいて、そこからもうすべてが始まるだろうと。そんなふうに理解しつつも、従来までのお話の中で、ましてやこの間アジア都市視察へ参加した人たち全員が、もし姉妹都市提携がすぐできなくても、しかし友好都市としてのつき合いは続けていくべきだと、そのくらいのお気持ちでもいらっしゃいますから、これらにつきましても、5月、そこからすべて始まるというよりは、既に5月お見えになるというふうにわかっていらっしゃるわけですから、事前にそれらの問題についても十分御準備をしていただいて、よりよい形での友好が続けられるようにお願いしておきます。 ただ、この時点で、私第1回目の質問で差し上げた、チャウ・テット・オン副首席、あの方が岡谷市に見えていただいたときに--あの方は1つの目的を持って見えていただいたわけですね。養蚕の実態を見ていただいているわけです。さっき市長さんのお話のように、ピーター市長が岡谷市を見ていただいて、さあそれからだというのと同じように、大臣も副首席も初めて岡谷へ見えたわけなんです。非公式であったとしても。ましてや養蚕の現場を見ているんです。その一行の中にはたしかデイリータイムスですかね、確かにプレスが1人ついてきて、あの方も、懇談会の中で質問されたというようなことがある中で、向こうが岡谷市を見てどういうふうに感じているかという、さっき市長さんのお話のとおりのことを私はお聞きしたかったわけなんです。そのフォローがされているかどうかということを。向こうではどのように岡谷市というものを新聞紙面またはマスコミで報じられているかと。岡谷市を見てきた副首席の印象を含めて、それをお聞きしたいんです。それができているかどうかをお伺いしましたけれども、それに御答弁ありませんので、もしそれがフォローされていたとすれば、ひっきりなしに連絡はとっているというお話でもございますので、もしそれがわかっていたら、ぜひお聞かせいただきたいと思います。 職員研修につきましては、私、いわゆる留学という言葉を用いましたけれども、これはきちんとした目的があっての留学でなければそれこそおかしなものになって、かえって行った職員が気の毒になるというようなことで、所期の目的は達せられないと思いますが、現に東南アジアのときに一緒に随行された職員全部、すべてが若い職員でしたが、ああいうところにもあらわれていますように、これらにつきましても、市長さんの今のお話を承って、そういうような方向でいきたいということですので、今後、海外研修も国際化を目指す上からぜひ必要だと思いますので、若い職員の研修、目的を持った研修のためにより多く随行はもちろんですけれども派遣等についても一応配意していただきたいとお願いしておきます。 さて、外国人の動態でございます。民生部の方では表へ出た、いわゆる外国人登録ができる方たちがお尋ねになるわけですから、これらについては特に問題はございません。現在そういう方が岡谷市に何人いるかとお伺いしたら、 289人、韓国の方はほとんど永住されている方が主だと思うんです。またそこでお生まれになった方、二世、三世の方が主だろうと思います。しかし、フィリピンの57人、ブラジルからも3人、これはきっと日本語の学校への研修だろうと考えますけれども、中国からも6人、アメリカからも7人、スリランカからも3人、遠くはアイスランドからも1人、シンガポールからも1人、それぞれの入国の目的でお入りになっていらっしゃる、こういう方は問題ないんですけれども、民生部長さんにお伺いしますけど、今のお話のように、90日を経なければいわゆる外国人登録ができない--これは一般の就学生にしても研修生にしても、いわゆる観光ビザで入ってくる人にしても、いわゆるアーティストとして芸能活動のために入ってくる人も、そういう立場にいるわけですけれども、現在、じゃあここにいる 289人が岡谷市の外国人という理解はできないわけですね。そこへ達しない人でもって、これは先ほど来お話があるように不法就労であっても、不法滞在であっても、そういう方が岡谷市にいらっしゃるということは、民生部長さんのお立場でどういうふうにお考えになりますか。表へ出るものでなくて、岡谷市にはなおかつそういう外国人登録をしなくても岡谷市に在住するという方はいるだろうと私は想像しますが、部長さん、どのようにお考えになるか、その点について1点お伺いします。 経済部長にお伺いしますけれども、現在市内に2つの企業で20名--不規則発言ですけど、太田市へ行ってみろ、 2,000人もいれば 3,000人もいるぞというお話もありましたけれど、これは単にいわゆる不法就労という点ばかりではなくて、雇用の問題から、では、こういう人たちの社会的な保障がどうなっているのか、国の法律が全く整備されていない現在、出てくる問題が、これからお伺いする病院関係の問題にもいくわけなんです。ですから、今のお話で私が特に力を入れてお伺いしたかったことは、いわゆる商工業の、あえて私はサービス業のことは触れていないというのは、あの人たちは流動しますから、10日間くらい岡谷にいて、またどこかへ飛んでいっちゃうという形で、そこへあえて私は触れていませんが、いわゆる建築業界を中心にして雇用倒産なんていう言葉が出るくらい人手不足が深刻の中、岡谷市の企業の中でも外国人を入れたらどうだという声は案外強く、それぞれのところで話し合われているということを私も個人的にはお聞きしています。しかし、それを入れるには、国の法律が全く整備されていない段階で無制限に入れるということは、やはり民生部長さんの今のお話のように、私はちょっと危険があるんではないかと。ましてや年数を限って、人を限って、地域を限って、何十万人入れたらどうだなんていう話が結構な識者からもそういうお話がありますが、これらの問題は岡谷市が国際化を進めていく以上、どうしてもこれはクリアしていかなければいけない問題なんです。実態がわからないからといって、放置しておくわけにはいかない問題だと思うんです。したがって、これは改めて、私自身もわからなかった問題ですので、民生部にこれ以上どうだどうだというわけにもいきません。したがって、今後の問題として、岡谷市を国際化都市として進めていく上に、これはどうしても実態をつかんでおかなければいけない問題だろうと思うんです。丸子町でも、あの問題が起きて初めて警察が入る。それまでは警察入れないんですね、入管の問題には。それでもってNというプラスチック工業の会社ですけれど、行けばみんな研修生だと。警察が行ってビザ調べれば、観光ビザで入ってきている。当然、不法残留、不法就労、就学ビザで来たって、週20時間以上働いてはいけないということになっている。にもかかわらず、実態は決してそんなもんじゃない。そういう中で岡谷市もこれからはそういう状態に、もう必ずそういう時期がくるだろうと私は予想しますものですから、経済部としても、これらの実態についてはぜひ関係官庁とも連絡をとった上で、十分の事前の検討、また実態の把握をして、できる限りのことをしておいてほしいと。経済部へはそのように要望しておきます。 病院にお伺いします。病院の場合はまず、ぐあいが悪いといってきた患者を、保険証がないから、金が払えそうもないからといって診療しないというわけには、病院の立場上、いかないと思うんです。私が今回これを問題にしているのは、支払いが不能だということで--これは東京都の例ですけれど、都内に7カ所の都立総合病院があるそうですけれど、この滞納額というか未収金が、昭和60年から平成元年の8月までですからほぼ5年間ですが、7つの病院で総額が 3,000万円あるという調査報告が出ています。これはある意味では、7つの病院で 3,000万円というのは、ちょっと少ないだろうともお考えでしょうけれど、こういう数字が出ているんです。この 3,000万円は、いわゆる滞納額の4分の1だというんですね。じゃ、外国人のその人たちの診療はこれだけの間に何%あったかといったら、1%にも満たない数字だというんです。1%にも満たないそういう人たちを診て、しかも滞納額、未収金というものは全体の4分の1に当たる 3,000万円という数字が出ているところにこの問題の深刻さがあろうかと思うわけなんです。これは東京都の場合ですけれども。いわゆるフィリピンの女性ダンサーが手術で入院して--これは、今、塩嶺病院の事務長さんのお話で、これが未収金になったからといって、それがいけないと言える議員さん、ここにおいでになる議員さん、1人もおいでにならないと思うんです。むしろそれを、金が取れないからといって、排菌しているような患者を放置するという、そっちの行為の方が恐らく議会では問題にしなければならない問題だろうと思うんです。このような問題が今後もまた出てくる可能性があるという、そういうおそれがあるんです。殊に塩嶺病院の場合--これは両病院の院長先生お見えになっていますので、それらの実態が、例えば全国自治体病院の会合とか岡谷市の医師会等でそのようなお話があったら、その実態をお聞きしたいんですけれども、殊に奈良田先生においては、この点についてぜひお伺いしたいんです。東南アジア人たちの--これは厚生省の調査でもありませんし、権威のある調査でもありませんけれども、これらのいわゆる就学生--観光ビザで来ていわゆる不法滞在している人々のボランティアに当たっている団体ですけれども、あの人たちの言うには、東南アジアから日本へ来ている人たちの3分の1が恐らく結核患者ではないかと、そういうふうに言っています。今、事務長さんからはお話はありませんでしたが、これは現実問題として塩嶺病院の1人の患者さんは排菌していた患者さんだろうと、私はそんなふうにもお聞きしているわけですけれども、排菌している患者が、今現在、岡谷市にもあちこちにいるというふうに考えなくちゃならないと思うわけです。しかし、その患者を強制的に検査するという制度もない。そうした人たちが一生懸命に働いて、病院へ来たときには、もうばい菌をバラバラバラバラ振りまくような、大分重体になっている。そういうのが現実である。こういう問題はいわゆるふえても減るということはありませんし、またこの治療費の回収については、東京都の場合は生活保護を準用するというか適用して、福祉事務所が肩代わりしているというようです。これは東京都のケースのようですけれども。 これらを含めて現状を考える場合、この問題についてもいわゆる岡谷市として放置してはおけない。これは何も岡谷市ばかりではなくて、今申し上げたのは公立病院、両病院だけですが、歯医者さんへも行っているでしょう、開業医さんへも行っているでしょう。ですから、これは岡谷市全体で考えてみれば、今、両事務長さんから発表されたケースの恐らく5倍、10倍の数が実態としてあるんではないかと私は想像しますけれども。両病院の院長先生がおいでになっていますので、自治体病院、また岡谷市医師会、それとまた、結核の問題等につきまして御所見がありましたらお伺いいたしたいと思います。 文化会館については、いわゆる文化行政についてかなりの自主事業、並びに 3,000万円でまあ何とかできるということですので、ぜひ有効的にそれを利用していただいて、ますます充実したカノラホールの運営に心がけていただきたいと思います。 ただ、ここで1点。年間の計画は理事会で一応プロデュースするわけですけれども、これらについて、市民に優れた文化芸術の機会を与えるというだけではなくて、市民の方の要望を入れるというのも1つのケースとして考えられないかどうか。この3月8日、友の会の発会式があります。そこで会則案も審議されるでしょうけれど、それらについて私はまだ全く関知していませんので、その中にあるかどうか知りませんが、何らかの形でこういう自主事業について市民の声を聞けるというようなことが考えられないかどうか。これは全部、市民が言いたいほうだい言うのを全部やるというわけにはいきませんけれども、そういうことも必要ではないかと思いますが、その辺についてお考えがありましたら。 文化ゾーンにつきましては、公民館長からの諮問で、これは法律でもって設置が義務づけられている審議会でございますが。そこで独自でなさっていることですが、かつてここで私申し上げましたように、そこから出てくる公民館主体でのいわゆる新しい改革についての1つの答申が出た、文化センター運営協議会の中では全体について出た、そこの整合性についてどうするかという問題が心配ですけれど、これはどういう形であれ、近々、文化センター運営協議会の方へも御諮問いただけるようですので、それはその時点でまた論議するとして、この問題はそれで結構です。 ただ、社会教育関係の両審議会の委員の中で8人の方が重複されていると今お話がありました。この8人の方を私は全員存じ上げておりますけれども、これらの方はいわゆる文化行政はもちろんのこと、いろいろな面で皆すぐれた方です。したがって、こういう形になってしまうと思うわけです。ですから、私は個人個人のことでなくて、団体をバックにして出てきている委員さん、岡谷市の大きい団体2つの長であられる方は、文化センターの2つに入っているとともに、岡谷市が設置している審議会にはあらゆるところに(「リーン」予鈴)皆入っていらっしゃるんじゃないかと。だから、1人でもって5つの審議会、6つの審議会あたりに名前を並べていらっしゃる方もおいでになるんではないかと、そんなふうに思います。文化センター運営協議会の任期もここで終わります。4月から新委員で発足するわけですけれど、そこら辺のところを十分配意して、一応やはり広く市民の声を聞くという立場で、余りの重複はぜひ避けていただきたいと、これらについても一応要望申し上げて終わります。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の再質問に対する答弁を求めます。 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 申し上げております数字は、あくまでも市民課へ登録されている人についてでありまして、それ以外の方で市内に潜在的にいらっしゃる方については、私どもの方としては調べようもありませんし、したがって、実態として把握してありませんので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 先般、サバ・デイリーエクスプレス紙のスン・キムリン氏が随行されてきたわけですけれども、その関係記事につきましては、まだ私どもの方では入手しておりません。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院長。 ◎岡谷病院長(草間昌三君) それでは、岡谷病院に参りました患者につきましては、先ほど事務長の方から御報告のとおりでございまして、昭和63年度の肺結核を除きましてはごく軽症のものでございまして、特に問題はございませんでしたが、その肺結核につきましては、かなりこれは重症でございました。フィリピンの方で20代の女性でございまして、多分観光ビザで来ているのかもしれません。その点ははっきり確認はしてございませんでしたが、排菌をしておりまして、両肺のかなりの重症結核でございました。これはすぐ入院治療という必要性がございましたし、いろいろと問題があろうかと思いましたので、その当時は私としては岡谷病院だけではどうも対応できないだろうというような判断でございまして、実は信州大学の方で、これらの公費もございますし、国での補助、研究的な補助もございますので、そちらの方にひとつお願いしようかというようなことで考えを進めていたわけでございますが、雇用主と、それから雇用主から連絡がございました翌日ですか、名古屋の方から関連の方が参りまして、その患者さんを引き取りまして、名古屋の方で治療するからと。私どもは、ぜひ十分な治療をしないと将来も心配だからということを申し上げたんですけれども、名古屋の方で十分な治療をするからといって引き取っていかれました。それが岡谷病院の結核の例でございます。 ビザのある、なし--なければ大変問題がございます。ビザのある、観光でビザのある期間では、これはやはり公費--結核の場合には公費で取り扱いができるようでございますし、ただ、そのビザが切れた場合にどうするか、すぐそこで追い返すわけにはまいりませんし、心情的には日本に滞在する限りは何らかの形で十分な治療をしてやらなければいけないだろうと思いますが、これもこれからの問題点でございまして、まだ十分な答えは出ていないわけでございます。ただいまの東京都の例もあるようでございますが、それも1つの方法だろうと思いますが、これはこれからの問題で、議員さんのおっしゃるように十分に検討する問題だろうと、そんなふうに思います。 それから、きょうもたまたま長野労働基準局から労災の方の係のものが参りまして、増沢議員さんからいろいろなこのような問題が出ているというようなこともちょっと話題にいたしましたら、工場で雇用され災害を受けた場合、これは労働基準局の方に申請があれば労災として取り扱いますと。ただ、いろいろ背景に問題がありますと申請が上がってこない例が多いのではないかと、そんなふうに申しておりました。不法入国等がありますと、実際問題として上がってこない場合が多いんじゃないか、こんなふうに思うわけでございます。議員さんおっしゃいますように、これから十分にそういうような症例が出てくると思いますので、今後の対応も十分に検討しておかなければいけないだろうと思っております。 それから、自治体病院の方でも、あるいは医師会の方でも正式にはまだこの問題を討議されておりません。また機会がありましたら十分相談しておきたいと、こんなふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 塩嶺病院長。 ◎塩嶺病院長(奈良田光男君) 結核についての御質問なので答弁いたします。 結核は今御答弁ありました草間先生の方が大家なんですけれども、せっかくの御指名なので私なりの意見を述べさせていただきます。 現在の結核そのものが日本におきましても、たまたま、きのう、結核とこの感染症のサーベイランスの協議会が当岡谷地区であったわけですけれども、だんだん減ってはきているんですが、ここ5~6年ぐらいから結核の減少率が低下してきているわけです。と同時に、新しい結核がふえているということが今の日本の現実です。長野県下におきましては、結核は全国でも最低か、そのくらいに少ない。これは登録された結核患者のものですから、まだ潜在的なものがあると思うんです。その潜在的なところに今の新しい結核の問題が出てきているということです。 その1つは、そのときにも保健所の職員の方からもコメントがあったんですが、結核に対する認識度が低くなっているということなんです。それで、これはもちろん一般的なことなんですけれども、私たち医者側からみますと、医者の結核に対する認識度が下がっている、落ちているということです。これは医者の方が話にならないということなんですけれども。というのは、肺、いわゆる呼吸器症状がありまして、それで医者に連れて行った場合に、大抵がもう肺がんか肺炎ですね、普通の気管支肺炎ということで、結核の「け」の字も余り考えない。で、それを診察している間に、どうもおかしいということで、たんを調べたら菌が出たということで、あわてて結核専門病院とかそういうところに回ってくるというケースが多いようです。これが現実なんです。ですから、そういう点では治療というんですか、診断面において、相当程度が低くなっている。ただし、予防医学におきましては、これはきのうの会でもこの湖畔地区におきまして、乳幼児のBCGの接種率が、たしか80%ぐらいなんですけれども、全国的にはもう98%のBCG接種率なんですね。そういう点ではすばらしい予防的なものがあるのですが、その後のフォローが問題になっています。 そこで、今度の外国人の結核のケースを申しますと、諏訪市の医院から救急車で送られてきた。これはもう相当ひどくなっておりまして、これは何カ所か医者にはかかっていたんですね。それで仕事をしていたらしいんですが、呼吸障害でもうアップアップの状態で救急車で来た状態です。その最後の医院で調べたら菌が出ていたということで来たわけですね。ですから、その間に何カ所か医者を訪れているわけですね、そういう排菌者は。そこで、私どものところで収容したんですけれども、当然、先ほど草間先生がおっしゃるように、ビザがありますと、結核予防法において申請できるんですが、これはビザがなかったんですが、結核予防法として保健所の方にも申請しました。ですけれども、やはりこれは無理だということで、結果的には先ほど事務長がお話ししましたように、当人が自主的に後で分割で払うという約束で大使館の方へ送り届けたというような事情です。もちろん病状もよくなりまして、国へ帰っても大丈夫だという状態まで治療しまして帰したわけです。 それから、東南アジアにおきます結核の動態、これは先ほど東京都の例につきまして専門家的な御見識で本当に敬意を表するんですけれども、私、この東南アジアとかそちらの方の確実な動態はわかっておりませんが、議員さんがおっしゃるように相当、結核は多いです。こういう人たちを診ますと、ほとんどが活動的な、活動期にある結核ということで、ほとんどが排菌者ということなので、その点やはり社会的に今後いろいろと、この結核に対する予防対策として問題があるんじゃないかというふうに思っております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 文化会館の運営について市民要望を聞く、入れることはどうかということでありますが、これは大変大事なことでありまして、当初、文化会館の管理運営について、文化センター運営協議会から貴重な御意見をいただいたように、文化センター運営協議会はもちろん文化センター全体、広く公民館のあり方まで含めて問題にしていただいているわけでございますから、積極的に御意見をいただきたい、こういうふうに思っております。 なお、文化会館の方では感想や意見をその都度聴取しているようでございまして、もうしばらくやってまいりますとだんだんと方向性が明らかになってくるかというふうに思いますが、そういう点で一層御意見を反映させていただければありがたいと、こういうふうに思っております。 それから、重複の問題でございますが、お一人の方が幾つもということについては、今後検討しなければならないかと、こういうふうに思っておりますが、文化センター運営協議会は、公民館のあり方も含めて文化全体をお考えいただくのがいいと、こういうふうに考えておりますので、あえて重複をさせてあるわけでございますので御理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 増沢千明君、3回目の質問を許します。 ◆16番(増沢千明君) 16番 増沢です。 時間もございません。私は今回の質問の中での外国人の動態の問題、これは国家的にも大きい問題だろうと思いますし、岡谷市のいわゆる第2次総合計画が国際文化都市という形になってくれば、これは当然さけては通れない問題になってくる、そういうふうに考えて私は、最初申し上げたように、問題提起として申し上げたわけでございます。今お話をお伺いしているだけでも、これからクリアしていかなければいけない問題が相当多いと、そんなふうにも感じます。 今後ともこの問題について、十分な関係各課、部、病院等での御検討をお願いしまして、私の質問、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の一般質問を終了いたします。         ------------------ ○議長(片倉久三君) 本日はこれまでとし、延会いたします。         午後4時54分 延会...